第13話

学校帰り、律と薫に会いに行く為に迎えを断った。



2人が迎えに来てくれるから。



彼らが来るまで校舎内にいることを条件に

渋々許された私は律に会える嬉しさに今か今かと

待っていたのに。






約束の時間になっても来てくれなかった。




中学からすでに暴走族に入っていた律と薫は

いつも忙しそうに



していたけど私から会いたいと言えば叶えてくれた。




だって律に嫌われたくなくて邪魔だって

言われたくなくて、本当に偶にだったから。




聞き分けのいい私のお願いに婚約者としての

義務だとしても、





きちんと答えてくれた律。





だから待っていた。

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