食と様々の好みについての落書

衒学なる趣味人

第1話 茶の散文詩

茶。あまりにも不可分な神聖の液体。口腔内のほのかな苦渋、飲み込む熱。脳がその味覚を受け取る時、思い思い頭蓋は全ての地面を落ち伸び貫く。即物的な、隔たりとアポトーシスに満ちた肉体から、私の精神と知覚が虚脱の憂き目に遭う。宇宙的な祝福を脳が一身に受け止め、抑制せられる存在の激情が私を揺り動かす。ニューロンの恥から恥まで興奮が満ちる。ジャズは決死のオーケストラへ、デタラメ散文詩は聖書になりて、私と神なる存在が混交するのである。ああ、なんたる甘味。茶。すべからく、自由と熱に冒されて。

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