第3話
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時は江戸。草木も眠る
場所は人里離れた不気味な廃墟。
今にも壊れそうな戸をなるべく音を立てないように、そして壊さないようにゆっくりと開ける。
むぁん、となんとも言えないカビの匂いがツゥンとボクの鼻を容赦なく刺激する。
「………カビくっさ」
と、ボクが小さく呟くと『我慢だよ』と隣にいる沖田 総司が同じくらいの小さい声で言い、ポンポンと頭を撫でた。
(全く…今から乗り込む事を自覚していないのか?と不安になる笑顔だな…)
そんな事を思いながらボクは戸の向こう側に誰もいない事、それと戸を挟んだ向こう側がなぜか明るい事を確認する。
「油断はするなよ、総司」
「分かってる」
総司はそう言って軽やかに笑った。
沖田 総司。新撰組一番隊隊長。
9歳の頃から刀に触れてきて、一部では“天才剣士”なんて呼ばれている。
美しく舞い散る残酷な赤い華 あんぬ @annu000
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