第46話

今朝窓を開けたら、もう外は日差しが眩しかった。

何だか遠出をしたくなる天気だ。



電気ポットでお湯を沸かして、お茶を飲む。

昨日お見舞いに戴いた、ルピシエの夏のシーズンティーである。レモンバームやミントの清涼感にホッとする。



寝起きはいつも喉が乾いている。ゆっくりと2杯のお茶を飲んだ。

今朝の朝食から固形食に戻る。

今朝の朝食は何だろう…

あまり食べたくないが、ヨーグルトは楽しみだ。



窓の外はもう通勤風景が始まっている。誰も彼も黙々と歩いていく。

そのしっかりした足取りを見ていると、言い難い焦りを感じる。



思わず逸らした視界に、目に染みる青空が映った。

今日も暑くなりそうだ。



窓を閉めて、ベッドに戻る。

横たわって見つめる窓には、もう空しか見えない。

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