一般人

世間で、とあるニュースが

話題になっています。

女性と男性のあれやこれやで

某テレビ局が...というお話です。

その話を、祖母としていた時

祖母が、ぽつりと

『一般人ならまだしも芸能人なんだから』

と。

本当にぽつり、と。

すうーっと、流しましたけれども。

結構前に話した事なのですが、

いまだに頭の中に？心の中に？

残ってしまっている言葉です。

何が真相かだなんて、私たちには

わからないですが、

もし報道されている事が事実であるのなら

一般人だって駄目な事でしょう。

なぜムキになっているかって？

それは、

『小さな反発記念日』を

ご一読いただけますと幸いです。

でもね。祖母の事、

嫌いっていう訳じゃあないんです。

先日、祖父が体調を崩して入院しました。

祖母は、友人との電話で

『居たら、居たでうるさいけれど

　居ないと寂しいものね。』って

言っていました。

私は、寝たふりをしながら

それを聞いていました。

祖父から入院中、祖母宛に

『うるさい人が居なくて

寂しいとは思いますが、

もう少し待っていてください。』と

連絡が入ったそうです。

半世紀以上、連れ添った2人の

そんな場面に遭遇して

なんだか嬉しい気持ちになったのです。

まあ、何が言いたいかというと

自分が何気なく発した、

ぽつり、と発したその一言で

他の誰かに嫌な想いを

させてしまう事があるのよ、って事です。

男友達と遊んだ際、こんな事がありました。

その男友達は、以前、私の元彼

(当時は付き合っていました)の事を

『遊び人だと思うから、辞めておけ。』

と言いました。

彼の事なあんにも知らないのに。

部屋の写真を見ただけで。

お洒落な部屋でした。

大切な人の事を悪く言われるとムッと

してしまう悪い癖が出てしまったようで

どうやら私は男友達に

『男友達よりは、お洒落だもん。』と

言い放ったようです。

お酒を飲んでいたとはいえ、そんな事を

言った記憶すらありませんでした。

結局、男友達の見立ては、

半分正解、半分不正解、と言った感じで

彼とはお別れする事になりました。

その彼と別れた後、男友達に会った際に

『もうその彼の事は、吹っ切れた？』と

前置きをしてくれた上で、

私の言葉についての話をされました。

『僕がそれで傷ついた、とかいう訳では

ないけれど、別れたって聞いて

少しざまあみろ、と思ったんだ。』と。

お酒が入っていたとはいえ、

記憶はある訳です。

ですが、その放った言葉の記憶が

無いという事は、私は本当に

何の気無しに言ってしまったのでしょう。

そして、言った後も当たり前に

何も気にせず暮らしていたのです。

きっと私が気にしている過去の言葉たちも

残念ながら、放った本人にとっては

記憶の片隅にも無いのでしょう。　

怖いですね。

誰がどんな言葉で傷つくかなんて

分かりません。

人それぞれ、全く違うでしょう。

一つの同じ事柄を見ても

感じ方は人それぞれです。

良い、悪いの基準も人それぞれでしょう。

でも、きっと想像する事はできる筈です。

気をつけ過ぎて何も

言えなくなるのは、つまらないですが、

自分が放つ言葉に、責任は持ちたいですね。

放つ前に、立ち止まる。

一旦、考える。

これは大事なのかもしれません。

そして、逆もまた然りだと思うのです。

何の気無しに放った言葉で

誰かを勇気付けている事も

あるのでは無いでしょうか。

私は、最近とある方々から言われた

『全部自分が悪いと思わなくて良い。』

『いつも周りを優先させてしまう事は

あなたの良いところだけれど、

自分も大切にしてね。』

この二つが凄く心に響いたのです。

自分の言葉で傷つけてしまう人を

出来るだけ少なく、

自分の言葉で勇気付けられる人を

なるべく多く、

そういう言葉選びをしていきたいな、と

思うのです。

そして、どうか貴方に向けられた

嫌な言葉があっても

気に病み過ぎないでください。

相手はまったく何も思わず

生きているかもしれません。

素敵な貴方がその人に、その言葉に、

時間を使うのは勿体無いです。

でも、そんなの綺麗事で。

頭の中はグルグルとしてしまうものですね。

人間ってなんて厄介なのかしら。

それでは。