3話 神殿と視点
とりあえず、私はまほむずの世界線を思いっきり楽しもうと思う。
世界線を楽しむにつれ1つ気になることがあった。気になることそれはまほむずでもっとも大事な場所、神殿だ。ゲーム内の神殿はプレイ状況や情報の記録が見れる、いわゆるセーブ地点のような役割を持っていた。
「ロベ様。すいません私これから少し神殿に用がありまして…」
正直リアルロベ様から離れたくないが、神殿に行けば何かわかるかもしれないと思い話してみたところ
『…神殿にか??わしも一緒じゃダメなのか、?』
私より身長の低いロベ様は必然的に上目遣いになり、こちらを見つめる。
「ッうぐっ…!!」
危ないロベ様の上目遣いで死ぬところだった…。
『だ、大丈夫か!!?なにか撃たれたような声じゃったが!』
おろおろと私の周りをくるくるするロベ様。
デュフフフ…てぇてぇ…(心の声だから安心して)
「と、とにかく…!私1人で大丈夫ですので…!!」
心臓を抑え神殿に突っ走る。
『お、おい!ヒイラギ!!?わしを置いてくのかぁ!!?』
〈ロベルティーネ視点〉
数分前
「ヒイラギーーー!!ヒイラギはどこじゃぁーー?」
声を上げ神殿を歩き回る
「おかしい…ヒイラギがおらん。どこにいったんじゃ?」
神殿の庭に出ると寝っ転がってるヒイラギを見つけた。
「あ、おった!」
とてとてと足を走らせ近づきヒイラギの横にぽすんっと座り込む。
「おい!おいヒイラギ!!起きろ!!」
ヒイラギを軽く揺すり起こそうとするが、体をどれだけ揺すってもヒイラギが起きないことに不満を感じたロベルティーネはもっと強く揺らす。
「おい!!おい!おきろ!!」
『んぅーーママ風呂なら後で入るからぁ』
とヒイラギに手を退けられたことに流石のロベルティーネもイライラが増した。
「なぁにを寝ぼけておるんじゃ!!」
そう声を上げるとヒイラギが目を覚ました。
目を覚ましたが良いもののまだねぼけているみたいで、ヒイラギは『え、嘘本物…?』とか『寝る前に言ったことが…』とか何とかブツブツ呟いていた。
ブツブツした独り言が止まったかと思いきや
『あの…。ロベルティーネ様ですよね、??』
そう発言した。
「は???」
いつもならロベ様!ロベ様!としつこいくらいロベルティーネの名前を呼ぶヒイラギからロベルティーネ様とゆう呼び方を聞いたのは出会ったころ以来だった。
それからと言うものの、今日は何故かヒイラギの様子がおかしい。
「たしかにいつもおかしいが…いつも以上なんじゃ。
笑い方は変じゃし、神殿なんぞいつでも行けるのに1人で行くとか言うし、。妙に距離を置かれるし…。どこか他人行儀なのが気に食わぬぅ」
う〜んと頭を悩ませるが、何かをしてしまった記憶もなければ距離を置かれる筋合いもない。
「何なんだあやつは…。」
まぁいっか。とは思ったが、いつもと違うヒイラギとの距離に寂しさを感じていた。
おかげで、今日の仕事は全く持って上手く進まない。専門魔法学の講話は上手くいかないし、町人の相談は耳に入ってこなくて的確な会話もできない。
「むぅぅう…あやつのせいで集中できーーーん!!」
そう言って机に突っ伏しむすぅーっと頬を膨らます
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「ここまで来ちゃえばもうこっちのもんよね!」ふぅと深呼吸をして、ロベ様の尊さで高鳴った鼓動を落ち着かせた。
「さて、ロベ様を巻いたことだし…神殿内探索しますか!」
セーブ地点があるのは神殿の中心部でキラキラ光る泉があるところだ。
歩き進むとそれらしきものを見つけた。
「あ、あった。これだ」
駆け足で近寄り泉をそろぉーっと覗き込む。
「…え。これ、ガチ…??」
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転生したキモオタは転生先でもキモオタやってます。〜Myエンジェルに捧ぐ〜 乙葵 @kawaseituki
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