第2話 口から脳みそが抜ける!!

「照れなくていいしょっ! つぅか オヤジ!ウザウザ」


 ウザいのはお前だ!! 口から脳みそが抜けるような喋り方しやがって!!


 だいたい!!


 私達いつ付き合ったよぉ??!!


 私の細いつり眉はますます上がるが、この映画館少々冷える。


 ため息をついて

 私はスクバに搦めておいたフェイクファーを首に巻く。


「いーな~ぁ オレにも貸してよ」


「気持ち悪い事言わないでよっ!!」

 と、睨みつけたが

「んじゃ!カーデガンでいいから!」

 とブレザーの裾から覗いているメンズカーデを引っ張るコイツに辟易として

 私はフェイクファーをヤツの首に絞める様に巻き付けた。

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