暗闇に覆われた世界で、希望の音が響きます。
太陽のない国というだけで、どこか心が重くなりそうな設定ですが、この物語には不思議と温かさが感じられます。
主人公・玲は、異世界に迷い込みながらも、フルートの音色で人々を癒していきます。彼の音楽が、閉ざされた心を少しずつ溶かしていく様子はとても美しく、読んでいてじんわりと心が温まります。
特に、皇帝ウィリアムとのやり取りは印象的。寡黙で威厳ある皇帝が、玲の音楽に安らぎを見出し、次第に心を開いていく過程は、静かでありながら確かな絆を感じさせます。
まだ物語は続いていますが、玲のフルートは、この国にどんな変化をもたらすのでしょうか。やがて訪れるかもしれない“光”を信じて、続きを楽しみにしたいと思います。