近年、設定よりもライブ感のある描写やキャラクター性が求められる創作界隈ですが、同時に設定を詰めることの重要性が軽視されてしまいがちになっています。
本来、設定とは物語の奥行きであり、あればあるほど良いものです。それなのに、まるで安易に単純さを求めるあまり深めることによる面白さを読者も作家も疎かにされてしまいがちだと思います。
しかし本作は、それらとは良い意味で対照的です。一見すると、ただ犬と遊んでいるだけ。しかしそこに多くの設定が詰められているため、物語に深みが生まれて面白さが発生している。創作の御手本の様な作品です。
この様な作品が更に人気になって、設定や世界観の重要性をより認識して貰える様になればいいなと勝手に思うような、そんな作品でした。