五老五郎五浪
「た、たすけてやんす……もうダメでやんすよ……」
「うひゃあ!!」
すぐにシエリアが
ヒビの入ったガタガタの
彼は名を
シエリアは
彼の
国内でも
「お、お
聞くだけでとんでもなく依頼の
しかし、ここで断るのはナンデモ
というわけで、シエリアは二つ返事で答えた。
「わかりました。その依頼、お受けします!!」
なんでも依頼を達成するとは言っても、最終的に
今回のように
そういう場合を成功に
「それで、模試の結果とかあるんですか?」
シエリアがそう
「合格判定は……」
―――
「えふうッ!?」
(うわぁ〜〜〜!! 1週間でF判定とか絶対無理だよぉ!! 無理に決まってるよ!! どうしよ〜!!)
「おっす〜。お、どうした? どうした?」
シエリアの店のお
おしゃれな赤いフレームの
彼女はセポール大学の
人当たりがよく、頭の良さを鼻にかけることもない。
この依頼に対しての
まさかこんな時に
キクリはいつものように
彼女は
そんな彼女は教授だけあって教えるのも上手いはずだ。おそらくは。
シエリアは
すると
「う〜ん。合格するかは
思わず五郎とシエリアは声を上げた。
それに対してキクリは指を
「条件がある。シエリアちゃんさ。
シエリアは
「アタリが出たってウワサだけは聞いたことあります。ただ、5
それを聞いたキクリは満足そうに
「決めた。その景品と交換してくれるなら受験勉強を手伝ってあげる。私も
「ただし、受かっても落ちても景品はもらうからね。そうじゃないと割に合わないし。手伝うにしても、私だってそれなりに
シエリアにとっては
苦労はしそうだが、なんとかなりそうな
「あ、そうだ。さすがにそれだけレアな景品だし、そんなにすぐに交換しろとは言わないよ。気長に待とうじゃない。それじゃ、
3人は顔を引き
「はぁ……。入試まであと2日。
「よ〜っす。最後のガス抜きに来たよ」
キクリはニコリと手を振った。
彼女はほとんど疲れていないようである。
一方の受験生はゲッソリしていて今にも倒れそうだ。
何を
シエリアはおそるおそる調子を確かめた。
「あのぉ……で、どうなんです?」
「いやぁ、彼はすごいよ。ヤマを
「キクリさんのほうは
彼女は
「まぁ勉強見てるって言っても、つきっきりじゃないしさ。出そうなとこ出題しまくって、問題の
そしていよいよ試験は明日に迫った。ここまできたら
シエリアは閉店した後、密かに
花冠に首掛け、グリグリメガネ、ビキニアーマー、にルーズソックス。
その外見は
そして、
「ドゥードゥードゥー・ドゥ・ドゥードゥードゥー・ウッ!! ハッ!!」
ここぞという時には
シエリアの
2人とも
「自信はねぇでやんす。でもキクリ先生のヤマ
そして1
―――サクラサク ゴロウ・ゴロウ―――
なんとか依頼を達成できたという安心感もあったが、それ以上に感動が
思わずシエリアはあふれる
しかし、キクリとの交換をすっかり忘れていた。
″ミミガーグミ″のアタリを集めねば。
そのためアタリをもらう条件付きで、
最初の頃は
そう。このグミはたしかに
これが景品が
結局、約束から3年経ってもアタリは1枚も出なかったという……。
こちらはこちらでキクリの依頼が残ってしまったのだった。
なんだかんだで
今回、トラブル・ブレイカーとしては大したことができなかったのですが……。
えっ、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます