第7話
「恭~
出かけてくるから‼」
「は?
ちょっと待てっ‼」
「知ったこっちゃあるか‼」
逃げるが勝ちじゃ!
「ざまぁみやがれ」
今、私はドッラグストアに来ています。
何故なら
「何買おうかな~?
やっぱ、即効性があるのがいいかな?
もう、これでいいや」
うん、これでいいや。
三箱ぐらい薬を購入しました。
少し遠回りして帰ろう。
学校の近くの川につながる海のところに行こう。
そして、その道を通って帰ろう。
さ、決まったら
「レッツラゴー」
「何処にだ?」
今日は厄日だな。
逃げよう。
ガシッ
「逃げようと思うなよ?」
「わぉ」
まさかの体ごと抱きしめられ抜け出せません。
「はい‼
飼い主様。
離してください」
「離したら逃げるだろうが」
「逃げません‼」
「嘘つけ。
俺が離してみろ、
お前死ぬだろ」
疑問符も付けずに肯定して言いやがった。
「そんな事ないですよ」
「そうか。
俺はお前の飼い主だから、
飼い主の命令は絶対だろう?」
「だから?」
「お前の家はあそこじゃねぇ。
今から行くとこだ」
「え?
恭がいるんだよ?」
「だからだ」
「何で?
飼い主様の害になるわけじゃないでしょう?」
「それでもだ」
「ねぇ‼
何で?!」
「黙れ」
ビクッ
「ごめんな・・さ・・」
言い切る前に口を塞がれてしまった。
「ふぁ・・・飼い主様・・・」
「名前で呼べ」
「・・・・つばきさん?」
「椿だ」
「つばき・・・さん」
「さんはいらねぇ」
本当に飼い主様がおかしい。
「熱?」
コツンッ
でも、熱くない。
如何したのだろう?
「瑠璃」
「・・・?」
「お前は俺の飼い猫だろう?」
「・・・・辞める」
「あ゛ぁ?」
ビクッ
何で怒ってるの?
おかしくない?
「・・・私を嫌ってるんじゃないの?」
「お前は嫌いな奴にキスするか?
キス以上のことも」
「・・・するかもしれない」
「そうか。
じゃあそんな事言えないように躾けてやるよ。
ついでに門限を破った罰もな」
えっと、ひとまずその怖い笑顔辞めてくださいぃ~
怖いですぅ~
その後飼い主様に家に連れて行かれ躾けられお仕置きされました。
トホホ
けれど、私は諦めません。
その意思が伝わったのか、
鎖付けられました。
うん、何で怒ってんのか分かんないけど飼い主様は怒らせないようにしよう。
流石に鎖は自分で外せないしな。
ひとまず大人しくしていよう。
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