第4話
授業は詰まんない。
分かんないし、興味が湧かないから。
でも、友達はまぁまぁ好き。
飼い主との事知らないから。
本当に飼い主が有名だと大変だよ。
もう、慣れたけど
飼い猫って言っても別にあの人がただ唯一拾ったっていうだけで命を狙われる。
おかしい話だよ。
「瑠璃ちゃん」
「ん~?」
「今日はいっしょ帰れる?」
「うん、今日は一緒帰れるよ」
「俺も一緒に帰っていいか?」
「恭」
そう、こいつを同じ学校に入れたのだ。
おんなじクラスなのは知らなかったがな。
「うん、良いよ」
「そ、じゃ、また後でね」
「ちょっ、あんなイケメンに話しかけられるなんて凄いね」
「イケメン?」
「そうだよ!
イケメンでしょ‼」
「確かに顔整ってるよね」
あれ以上に顔整ってるのが飼い主だしなぁ。
「だよね。
何処で知り合ったの?」
「さぁ?」
「はぐらかさないでよ‼」
「はぐらかしてなんかないよ」
「そう?」
疑われてしまった。
「
「ごめんって」
「ならいい」
あまり探られるのは好きではない。
「今度、遊ぼうよ」
「いいね‼
何時にする?」
「家に帰って予定を確認するよ」
「私も確認するよ」
「もう、帰ろうか」
「そうだね。
沙羅が恭を呼んで来てくれない?」
「いいけど、
そこにいてよ‼」
「はいはい」
門限は何時までだっけ?
もう、忘れたや。
ま、気にしないか。
「連れて来たよ。
さ、帰ろう!」
「そうだね」
いつもの道じゃなくて遠回りして帰ろう。
そのために、恭を巻かなくては、
如何しようか?
歩きながら考えればいいか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます