虚飾の魔法使いと壊れた世界

あおいりゅう

設定

物語の概要


ここは魔法が当たり前に存在していた世界。

しかし、ある日、突如として人々が姿を消した――世界に残されたのは、天才魔法使いの少女リラと、魔法が使えない優しい相棒リクのふたりだけ。


「なぜ人が消えてしまったのか?」

「世界を元に戻す方法はあるのか?」


ふたりは、廃墟となった街や、まだ動く遺跡を巡りながら「世界の謎」を探る旅に出る。


リラは、「天才魔法少女」の才能を活かして無邪気に突っ走る一方、リクはおっとりしながらもリラを温かく見守り、時には料理や知恵で支える。旅路で出会う不思議な遺物や、魔法のトラップに立ち向かいながら、ふたりは少しずつ「消えた世界の真実」に近づいていく――。


キャラクター設定


リラ(主人公 / 天才魔法少女)

• 性格: 明るく、前向きで自由奔放な天才肌。失敗を恐れず突き進むタイプ。

• 魔法: 圧倒的な才能を持ち、複雑な魔法も直感で扱える。ただし、理論や準備は苦手。


虚飾魔法:リラが得意とする、純粋なイメージ力と魔力だけで虚構を現実に作り出す魔法。


• 料理: やる気はあるが腕前は微妙。失敗してリクにフォローされることが多い。

• 信念: 「やってみなくちゃ何も始まらない!」というポジティブさで、世界を救う旅を楽しんでいる。


リク(相棒 / 魔法を使えない男の子)

• 性格: 優しくおっとりしており、協調性が高い。リラの行動を温かく見守りつつ、冷静にフォローする。

• 魔法: 使えないが、観察力や知恵でサポートをこなす。旅の道具や遺物の使い方に詳しい。

・実はひとつだけ使えるらしいが、恥ずかしくて言えないとのこと。

• 料理: チームの食事担当。限られた食材でも工夫して美味しい料理を作る。

• 信念: 支えることに価値を見出しているが、内心では「自分にしかできない何か」を探している。


旅の中での料理シーン


リラが料理を手伝う場面


リラ: 「今日は私が作ってみるね!きっと美味しい魔法料理ができるはず!」

(→めちゃくちゃな材料を混ぜ始める)

リク: 「えっと…その謎の赤い液体、どこから持ってきたの?」

リラ: 「廃墟の家の棚で見つけたやつ!多分スパイス系だよ!」

リク: 「待って、それ、塗料っぽいけど…」


(結果、リクが火を通して何とかリカバリーして完成)


ふたりの成長と旅のテーマ

1. リラの成長

無邪気に突っ走るリラが、旅を通じて「考えて動くこと」や「支える人の大切さ」を学んでいく。

2. リクの成長

支えるだけだったリクが、「自分にも旅の中心になれる力がある」と気づき、勇気を出して行動するようになる。

3. 世界の謎と再生

ふたりが「消えた人々の秘密」や「世界が壊れた理由」を知り、旅の終わりで大きな選択を迫られる。


世界観の追加要素

• 魔法の影響が残る世界

街の廃墟には、人々が使っていた魔法の痕跡が残っている。たとえば、自動で料理を作る鍋や、浮遊する家具など。こうした魔法の遺物を見つけながら旅を進める。

• 不思議な影との遭遇

消えた人々の「記憶」が具現化した影が時折ふたりを襲う。戦う際、リラの魔法とリクの知恵がかみ合って勝利するシーンが見どころ。



◯なぜ世界から人々が消えたのか?


リラが世界を良くするための大魔法を行使した。


暴走なのかどうかは定かではないが、その大魔法のせいで人々は消えてしまった。


責任を感じたリラは元に戻すための方法をなんどもなんども試すが人々は戻らない。


どんどん衰弱していったリラを見ていられなくて、リクがリラの記憶の一部を消す魔法をかける。


リクが実は一つだけなら魔法を使えるんだよねって伏線を張ってもいい。


リラが衰弱するまで、リクは何をしていたのか?のアンサーにもなるしそこそこ辻褄が合うはず。


◯タイトルの伏線

虚飾の魔法使いはリクのことを指している。


虚飾の魔法使いがリクを指す理由

リクはリラの記憶を消して、「優しい嘘」で覆い隠し、世界の真実を虚構で塗り替えることで彼女を守り続けていたから。


伏線として、登場人物がリラのことを魔法と呼ぶシーンがさりげなくあればオッケーだと思う。


クライマックス(概要のみ)


旅の終わり、リラは「消えた人々が、自分が発動した魔法のせいで消えた」という事実に直面する。

リクは「それでも、今のリラがいれば世界を元に戻せる」と彼女を励まし、ふたりで最後の大魔法に挑む。


◯作品がよくなるかもしれない方向性

主要キャラ以外のモブに力を入れて世界観を補強する。




世界に残った「人間以外の生命体」


ゴーレム

• 役割: 人々が消えた後も、彼らが作り上げた街や遺跡を守る存在。単純な命令しか受け付けないものもいれば、高度な意思を持つものもいる。

• 特徴:

• 巨大で無骨な姿。石や金属、魔法素材で作られている。

• 一部のゴーレムは「主」が消えたことで暴走し、侵入者を排除しようとする。

• 逆に「主の命令を忠実に守り続けている」ゴーレムも存在し、リラたちと協力することも。

• 登場シーンの例:

• 廃墟となった都市で、古びたゴーレムが街の修復を続けている。リクが「主はもういない」と説明し、ゴーレムが迷う姿が描かれる。

• 魔法トラップを解除しようとするリラたちに、暴走したゴーレムが襲いかかる。リクがゴーレムのコアを見抜き、制御を取り戻すシーンなど。


ホムンクルス

• 役割: 人々の「代用品」として生み出された人工生命体。感情を持つ者もいれば、命令に従うだけの存在もいる。

• 特徴:

• 人間と見分けがつかない者もいれば、明らかに異質な姿を持つ者もいる。

• 自分たちが「人間の影」であることに苦悩し、人間がいなくなった後の世界での役割を模索している。

• 登場シーンの例:

• 小さな村で人々の代わりに生活を続けるホムンクルスたち。リクが「なぜ人間が消えたのか」を尋ねるが、彼らは「それは禁忌の記憶だ」と答えを拒む。

• ホムンクルスのリーダー格が、自分たちが「人間を守るために作られた存在」だと告白し、リラたちの旅に協力する。


ドラゴン

• 役割: 世界の「調停者」として君臨する存在。人間が消えた後も生き残り、崩れゆく世界のバランスを保とうとしている。

• 特徴:

• 圧倒的な力と知性を持つが、人間のような感情は希薄。

• 「世界の滅び」を必然と考え、リラたちの行動に干渉してくる。

• 登場シーンの例:

• リラたちが「魔法嵐の核」に近づいた際、巨大なドラゴンが現れ、「お前たちの行為は自然の摂理を乱す」と警告する。

• ドラゴンとの戦闘はなく、知恵比べや交渉によって道を切り開く。リクの冷静な言葉がドラゴンの心を動かし、通行を許される展開など。


残留思念(ゴーストのような存在)

• 役割: 消えた人々の「記憶」が具現化した存在。話しかけてくるものもいれば、触れると消えてしまう不安定なものも。

• 特徴:

• 人々の最期の思いが形になり、世界に点在している。

• 世界の真実に近づく鍵を握っていることも。

• 登場シーンの例:

• 廃墟の中で、消えた人々の「影」が過去の日常を繰り返している。リラがその様子を見て「絶対に元に戻す」と決意を新たにする。

• 「影」がリラたちを襲うが、実は攻撃ではなく「助けを求める声」だったことに気づく。


人間以外の存在の魅力的な描き方

1. それぞれの葛藤を描く

• ゴーレムは「主がいない中で何を守ればいいのか」と悩む。

• ホムンクルスは「人間の影」としての存在意義を問い続ける。

• ドラゴンは「世界を壊すか救うか」という視点でリラたちを見下ろす。

2. リラとリクの行動に影響を与える

• 彼らとの出会いがリラとリクの成長に繋がる。リラは天真爛漫に接し、リクは彼らの苦悩を深く理解しようとする。

3. 世界の真実へのヒントを提供

• それぞれが人間の消失や世界の仕組みについて断片的な情報を持っており、リラたちの旅を後押しする存在となる。



伏線に使えるかなって役割


「実は残っている人間」が登場することで、物語にさらなるミステリーと感情的な深みが加わります。特にリクが隠し事をしていることを見抜かれる場面は、読者に衝撃を与えつつ、キャラクターの成長や絆を強調できる重要な要素になります。


このアイデアの魅力と可能性


1. 残っている人間の設定がもたらす効果

• 世界の希望としての存在

人間が完全に消えたわけではないという事実は、物語全体にわずかな希望をもたらします。

残された人間が「何かを守っている」「真実を知っている」役割を担うことで、物語の緊張感が高まります。

• 特異な背景や能力

特殊な空間や結界で生き延びている理由が設定されることで、キャラクターに説得力が生まれます。たとえば、「賢者」は世界の秘密を知る存在であり、リラやリクを導く役割を果たすことができます。


2. リクの隠し事が浮き彫りになるドラマ性

• 賢者の洞察力で真実が揺さぶられる

賢者がリクの隠し事を見抜くことで、物語に緊張感が加わります。

リラが「隠し事」に気づき、リクと向き合うきっかけを作れます。

• 優しい嘘の意味を問う

賢者のセリフ「君は嘘つきだね。でもとても優しい嘘つきだ」は、リクの「リラを守るために嘘をついた」という選択を肯定しつつ、それがリラの成長を妨げている面を示唆する重要なフレーズになります。


3. リクとリラの絆が深まる

• 嘘を告白するリクと、その嘘を受け入れるリラが描かれることで、ふたりの絆がさらに強調されます。

• リラがリクの本当の優しさを理解し、彼女を頼りにする場面が感動的なクライマックスを演出します。


登場キャラクター案:賢者(残っている人間)


賢者の設定

• 性格: 冷静沈着で、すべてを見通すような知恵を持つ人物。時に厳しく、時に優しく核心を突く言葉を投げかける。

• 背景: 世界と切り離された特殊な結界で生き延びている。人間が消えた理由や魔法の真実について深く知っている。

• 役割:

• リクの「優しい嘘」を暴く存在。

• リラに「自分自身で世界と向き合う必要がある」と諭す役割。

• 最後の謎を解く鍵を提供する。


賢者のセリフ例

1. リクへの指摘

「君は嘘つきだね。でも、とても優しい嘘つきだ。だからこそ、その嘘がリラの心を守ったんだろう?」

「でもね、嘘はいつか本当の力になる道を邪魔してしまう。リラが成長するには、その嘘を知る時が来る。」

2. リラへの励まし

「魔法が消えたら、君はただの少女かもしれない。でも、それでも君は、きっと誰よりも強い。」

「失敗を恐れずに進む力。それが、君が世界を救う鍵だ。」


物語への活かし方


1. 賢者の登場シーン

• リラとリクが旅の途中で偶然に賢者の隠れ家に迷い込む。

• 賢者が「リラの才能」をすぐに見抜き、彼女を試すような言葉を投げかける。

• リクが「嘘を隠そうとする」も、賢者にすべて見抜かれ、リクが追い詰められる。


2. リラが嘘を知る場面

• 賢者の言葉をきっかけに、リラがリクの嘘の存在に気づく。

• リラが「私のせいで人が消えたの?」と問いかけるが、リクが必死に否定し、最終的に真実を告白する。


3. 賢者が旅を導く

• 賢者が、ふたりに「最後の魔法陣」の場所を教える。

• 同時に、「選択には代償が伴う」という忠告を残し、ふたりを見送る。


フィードバックのポイント

• 賢者をどう描くか: 冷徹な知恵者か、温かみのある導き手か、トーンをどうするか。

• リラの反応: リクの嘘を知ったとき、リラがどう受け止めるか。彼女の明るさが揺らぐ場面も必要か。

• 物語の緊張感: 賢者の登場が、ふたりの旅の流れにどう影響を与えるか

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