(骨だけに)色々と刺さるセリフいっぱいで笑えます!

 掛け合いが楽しくて、読んでいて幸せな気持ちになりました。

 食用には利用されていなかった魚を商品加工することを生業とする佐藤文彦。
 
 そんな彼らの魚を巡るやり取りが、とにかく軽快で楽しいのです。

 魚にまつわる形で繰り広げられるトーク。「たしかにこういうこと、魚に関して思ってたよ!」と共感させられたり。

 最後に出てきた「俺うまいこと言ったじゃん?」的なドヤァな発言も、「たしかに魚を食べる時、そういうタイプのって嫌だよね」と思うので、またまた激しく刺さります。
 「骨」というテーマで軽快な笑いを提供してくれる、楽しい掌編です。

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