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  • 11への応援コメント

     私はSFは名作を少し読んだ程度で、SF文学史も現代の宇宙開発の技術進歩にも疎い人間ですが、古典SFの見せる未来への憧憬は、少し理解できているつもりです。
     確かにSF作品も変わってきて、最近はディストピア風を被ったような話が多くなってきたように思います。科学的に可不可能が分かるようになってきたせいで、「未来を見せる」ものから「備える」ものに変わって来たというか……それは少し悲しくもあります。

     「火星の旅人」は酷評されても捨てられず、それに魅せられた人達の手を渡り、戦争に抗するように放送された。それを聞いた主人公の父は戦争に病んで亡くなり、しかし記録媒体を移してでも物語を未来に残した。一方で別の視聴者は「物語通りに」火星に辿り着き、遠いその地で果てた。
     古い物語は確かに残っているのに、それを現代の人たちが聞けない(聞こえない)状態になっていることに、ロマンと共に皮肉めいたものを感じました。
     とても素敵な物語でした。