第2話 油断大敵とは 背🦴のことやろ~😜👍

 本当に幼少のころから落ちまくっていたシゲルさん、たぶん社会人となって5年くらいは経過していたと思います。新潟で真冬の砂嵐や地吹雪にぶち当たったりして現場経験もそこそこ積んでおりました。

 そんな折に同郷長崎のそこそこ年長の先輩からご指名を受けまして、千葉県の下水道工事を補助しに行ったのであります。何故ならば、会社が最新の工法として全国の自治体に宣伝している工事を直接受注することが出来たからで、その工事で使用する特殊なプラントの取り扱いを、シゲルさんがある程度熟知していたことからの配置要請だったのです。


 「人間誰しも呼ばれている時が花やけん!」と宣う担当課長さんの命により、使命感の強いシゲルさんは現場に赴任して、同僚や協力業者さんと打ち合わせしながら特殊な作業を指導しつつ行ったのでした。下水道工事は住宅地内の道路にφ250mmの塩ビ管を地下約4mの深さに敷設する工事だったのですが、2ヶ月ほどで所定の延長を無事故で無事に施工することが出来たのでした。


 そうしてシゲルさんが中心で稼働させていた特殊プラントが役目を終了したことで、機械損料などの経費の兼ね合いから遅滞なく解体搬出の段取りとなり、速やかに実行したのです。大型トラック数台に25tラフタークレーンで積み込みが終わり、現場から何とかギリギリで搬出できたあとに予期せぬことが起こったのでした。


 緊張した作業が終わって、革手袋をとり仮設水道で両手と顔を洗うつもりで腰を曲げたのですが、次の瞬間、なななんと自分の腰がふにゃりとなって上半身を支えれなくなってしまったのです。まだまだ20代中ごろのシゲルさん、自分の身体に何が起こったのか理解できずその場にしゃがみこんだのです。😭

 協力業者の職長が異変に気付いて介抱してもらいつつ、「そりゃぁ多分ぎっくり腰になったかもしれんね」などと言われまして、「ぎっくり腰?まさか~」と返事したのですが、現場の大先輩の所長からも「ぎっくり腰で間違いなかやろ」と言われてしまったのであります。


 運がいいことに、たまたま10分ほど離れているけど現場の近くに整骨院が見つかり、事情を話して治療を受けることとなり最初腰の周りをもみほぐす事からやってい貰いサポーターによって腰を固定したのです。そして3回目くらいの治療の際に、これまた人生はじめての背骨の矯正治療を施されたのでした。

 「ちょっと痛いかもしれんけど、すぐ良くなるので我慢してください」と言われ背中にまたがられ、思いっきりつかまれたり背骨に乗られたりでした。施術中は本当に「グキッ!」とか「ボキッ!」とか音が聞こえた記憶が残っているとのことです。


 結果的に、その後30代に一度再発しただけですみ、このたまたま整骨院の院長先生はシゲルさんの中では今でも名医の1人として認識されているようです。とにかく、”ギックリ腰”なるものは、重いものを持つときはもちろんですが、ほっと油断したときにも起こりうるのでご注意ですよ~~。と

 

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