とても優しいガイコツさん。読んだ人の心があたたかくなります

 童話的な世界観の、とてもあたたかな気持ちになれる作品でした。

 ガイコツが、ある冬の日に家々を回る。「ホカホカにしてほしいのです」とお願いする。
 しかし、人々は冷淡な対応をする。「ガイコツなんか家に入れたくない」と。

 まあ、「ですよね~」という感じではあります。でも、このガイコツさんはとっても優しい奴なのです。

 せめてもの、という形で布きれやパンや干し肉をもらうガイコツさん。
 そんなガイコツさんが、その先で遭遇したものは……。

 優しさ、温かさ、という言葉について改めて感じさせられる、優しい目線で綴られた物語でした。
 読んだ人の心があたたかくなる、とても素敵な作品です。 

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