雪だるま
紫音
第1話 雪だるま
ちべたいちべたい
頭に積もる雪
肩にも積もって
ちべたいちべたい
腕にも手にも
出っ張ったお腹にも積もって
ちべたいちべたい
尖った鼻にも
黒丸の目にも積もって
ちべたいちべたい
足なんか最初っから無かったよ
ちべたいちべたい
飴っこ包んで食べた昔
今なら怒られちゃう
ばっちぃって
ちべたいちべたい
スッゴいでかいの作るんだ!
そのうちお腹がぽっかり開いて
そこだけ
あったかいあったかい
車が通る度
ばっしゃばっしゃ
水をかけられて
泥まみれになって
翌朝そのまま固まって
繰り返すうちに
いなくなっちゃった
来年も出会えるといいね
雪だるま 紫音 @purplemu49
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます