無能なのに大賢者!?誤解から始まる王都でのドタバタハーレム生活
ルクシオン
プロローグ
「――レオン様! ついに北方の魔獣を撃退されたとか!」
「……は?」
僕はただ城の中庭を歩いていただけなのに、執務官が駆け寄り、膝をついて崇拝の眼差しを向けてきた。周囲の騎士たちや貴族も、尊敬のまなざしで僕を見つめている。
「いや、その、僕何もしてませんけど……?」
「はは、ご冗談を。『魔物の弱点を突けば勝てる』と仰ったとか! その言葉どおりに戦った結果、我々は大勝利を収めました!」
ああ、それ、昨夜食事の席でぼそっと言っただけなんだけど……。
「レオン様!」
突然、金髪の美しい王女セシリアが現れ、僕の手を取った。
「やはり貴方こそ、私の運命の人ですわ!」
「違います! 僕はただの村人です!」
「またまた……もう、その謙虚さがたまりませんの!」
(……誰か助けてくれ。)
そんな混乱の中、黒いローブをまとった魔道士イリスが現れ、冷静な声で僕に告げた。
「あなたの魔力……測定不能でした。」
「ええっ!? そんなバカな!」
「興味深いわ。この私の魔法ですら解析できない存在なんて……ねえ、レオン。あなたの力、もっと研究させて?」
青白い瞳が妖しく光り、じりじりと詰め寄ってくる魔道士。いや、本当に何もないのに……!
「レオン様、今度は私と剣の訓練を!」
横から割り込んでくる女騎士エリナ。鋼のような瞳に睨まれ、僕は思わず後ずさる。
――こうして、平凡なはずの僕の周りに、美しき女性たちが集まり、僕の人生はおかしな方向へと転がっていくのだった。
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初投稿ですがどうだったでしょうか。時間があるときに書くつもりですので応援よろしくお願いします。
感想や改善点をコメントしていただけると幸いです。
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