ゲソを美味しくいただいております！

タイトルから「一体何なのか」と訝しみながら最初のページを開いたものですが、今ではゲソを美味しくいただいている次第です。

伝説的な古代の魔獣、というかすんごい烏賊の〈魔核〉を埋め込まれた、「勇者という名でこっちの世界から召喚された哀れな実験体」が主人公です。
自我はもう魔獣、というかすんごい烏賊、なんですが、素体の知識や倫理観などは生きています。それ故のオタ気味な解釈が面白いですし、それを真面目にというか、興味を惹かれる未知な感覚や知識に素直なところに悪気を感じないというか……お姉さん的な視点（異論は認める）から一言でいうと、構いたくなるような可愛らしさ、があるのです！

そんな烏賊勇者、もといスクイド・ホオズキが出会うのは、多種多様な女性たち（美少女！）。惨めな現状の扱いから脱しようと奮起する末の王女に、料理上手なうえ色々凄腕、スーパーメイドなお姉さん、他にも個性的なキャラがスクイドに絡んできます。どのキャラも癖ツヨなのに、それぞれ可愛い！

すらすら読めて面白いのに加え、キャラの描き方が丁寧なのも、個人的お薦めポイントです！