「わははははっ! 面白いぞ!」
『二度目の異世界、三度目の勇者』――タイトルを見た時点で、もう普通じゃないのだ!
普通なら一回勇者をやったら十分だろう?
なのに二度目の異世界で、三度目の勇者!
どれだけ勇者をやれば気が済むのだ!?
だが読んでみると分かる!
ただのやり直しではないのだ!
一度経験した者だからこその迷いもあるし、知識もある。
それなのに思い通りにはいかない。
そこが面白い!
強くなった主人公が無双するだけなら簡単なのだ。
だが、この作品は「経験を持った者がどう生きるか」をちゃんと描いているのだな!
わはは!
それに仲間や世界との関わり方も良い!
勇者というのは魔王を倒せば終わりではない。
その後どう生きるかも大事なのだ!
……まあ、魔王の立場としては勇者が何度も来るのは勘弁してほしいのだがな!
二度目の異世界。
三度目の勇者。
その言葉だけで終わらず、主人公の積み重ねてきた時間と選択が感じられる作品だったのだ!
うむ!
我が認めよう!
これは最後まで追いかけたくなる勇者譚なのだ! わははははっ!
※読み合い企画からのレビューです
異世界転移し竜魔王を斃してから二年、主人公は再び召喚される
その世界では、竜魔王が再び復活していたのだ──という導入から始まる本作品の魅力は、なんと言ってもその構造にある
一章、二章と続く漢数字の章のあいだに、還章という物語が挟まるのだ
漢数字の章の主人公は勇者イサム、還章の主人公はイサムのかつての仲間・騎士バルムンクとなっている
時系列の異なるこの二つの章によって進む物語は、まさに傑作と言っていい
物語に「裏切られ」た読者はきっと、この物語を最初から読み直したくなるだろう
主人公と仲間たちが最後に掴み取ったものを、是非その目で確認してほしい