若く老いて

NiceWell

第1話

遠いそらに

言葉を失う

このミステリーは

きっと誰の元にもある

そんなパンドラだ


いづれ死ぬとして

それが最大の涙として

なぜ生きてはまた悲しみを追うのだろう


生き続ければ

それは大きくなって

尊くなって


それほど乖離する

それほど取り入られてしまう


そんな世界が


ただ苦しいのだと

瞬きの瞬間にさえ

恐怖を見る


だから生きたくない

でも死ねるわけじゃない


それほど世界に何かが見えていて

それさえわからないと

かすかに光る何かがどこか見えるから


ただ老いていく

この時間がやはり

どこか愛おしいのだ


それさえいづれ消えて

無になる


それまではただまた

しなびれてもいいから

しわを増やして生きよう


それだけだ

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