春、君と出会ったその日から

海野 深月

プロローグ

昔から、変わらない生活をする。大切なものを神様は僕から奪っていく。

そして、それを予知するかのような夢を見る。

僕は、昔から変わりたかった。変わってほしかった。性格も、僕自身も。けれども、それよりも変わって欲しかった何かは分からず、願う毎日は、全て虚空に願うだけになってしまう。 

何かを変えていくために時には小説に、時には景色に、勉強にとたくさんの物事にのめり込む。

そうしていった人生の中で出会った、一人の彼女は、大きく僕のことを変えてくれた。

けれども、いつも当たり前に過ごせる訳ではない。いつも当たり前に食事ができるわけではない。

そしていつも隣に君がいるわけでもない

僕たちは運がよくて生きているのだと思う

でもその運がいい中でも幸せが感じられるわけではない

僕はその幸せを感じられるだけでよかったのだ

僕は、その’’彼女''のおかげで変わったこの1年、きっと忘れないだろう。

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