不協和音の正体

物語にずっと流れている不穏な雰囲気。
その原因は先輩にあるのですが……

あるシーンでザラッと不協和音に変わる部分があります。
見過ごしてしまうほどの一瞬だけ。

それに気づいて読んでいくと、見え方がまるで変わり、最後まで読んで冒頭に戻ると、より一層怖いのです。

何故先輩はゾンビ映画を蒐集しているのか、何故照れてしまうのか。
もしかして?と深読みすると、さらにさらに見え方も変わり……。

何度も味わえる美味しい短編小説でした。

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