赤い罪深さだけが私を知っている。
エリー.ファー
赤い罪深さだけが私を知っている。
踊る。
踊って狂う。
私がいる。
私以外もいる。
皆、私を知っている。
ここから先は我が儘でなければならない。
いつものように、私を知っている人たちの前で踊る。
もしも、私が私ではない何かになる予定だとするならば、こんな場所にはいないだろう。
私は、今も、私のことを記憶しているし、いつか、私を見失ってしまうだろう。
さようなら、誰にも見てもらえない日々よ。
挨拶と一緒に、私を捨て去って欲しいのだ。
分かって欲しい。
このステップの意味を理解して欲しい。
この笑顔の意味を知って欲しい。
私が作り出した世界が、私を住まわせてくれるのだ。
いつものように、誰かの死体が転がる、この戦場で。
あなたとわたしで、創り出す意味がある。
寂しいと思ってはならない。
いつものように、私をそこに立たせておかなければならない。
人を待っているのだ。
もしも、私が神様になれるなら。
躍らせてくれ、と言うだろう。
踊って死を招く人でありたい。
踊り狂いたいのだ。
私は、今から私になるのだ。
私がここにいることを、社会に押し付けるのだ。
もしも、それが失敗したら。
私はどうなってしまうのだろうか。
いや、どうなってもいいか。
だって、私なのだから。
明日も、明後日も、来年も、再来年も。
私は私なのだから。
どうせ、何かを生み出すことにはかわりないのだから。
踊り狂って明日が来る。
踊り狂わない結果としても明日が来る。
この先に何があるのだろうか。
知りたいのだ。
私は、私を見失っていたいのだ。
何か分からない。
何も分からない。
何もかも分からない。
何もかも知っている。
だから、すべてが始まって。
すべてを終わらせる。
私には、何があるのだろう。
何かがあるのだろう。
踊らなければならない。
私の人生で、私は踊っているのだ。
いずれ、足を止めた時に、削れた世界を見て笑いたい。
つまらないことが好きではない。
けれど、怠惰である自分も嫌いではない。
私は明日も踊る。
私は明後日も踊る。
もしも、私以外が踊ったら殺してやる。
絶対にぶち殺してやる。
私が作り出した世界なのだ。
ぶち殺したい。
とにかく一人残らず、全員に死を押し付けたい。
呪いによって、世界が生まれる。
私のために、今がある。
私は、私でありたいのだ。
私を失いたくない。
でも。
失って残るものが私なのだろう。
私は、どこで、私を失うのか。
それが、楽しみでしょうがない。
その時、私は、その空欄に何を詰め込むのか。
いや、社会は何を詰め込んでくるのか。
その時、私は怒り狂って社会を壊し、私のための空間を作り上げるのか。
その時、私は微笑み、その武器を手に入れて、より攻撃力を上げるのか。
なんだっていいではないか。
だって、その両方なのだから。
何もかも起きる世界だ。
私は、笑いながら私を押し付ける。
積み上げるのではなく、積み上げさせるのだ。
私のための小道具ばかりなのだから、致し方ない。
もうすぐ、時間が来る。
終わるのではなく、始まろうとしている。
いや。
終わってから、始まるのかもしれない。
何でもいいかもしれない。
どこかで始まっていたものが、終わった。
どこかで始まろうとしていたものも、終わってしまう。
どこからか始まりの音が聞こえる。
私は静寂をデザインする天才である。
赤い罪深さだけが私を知っている。 エリー.ファー @eri-far-
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