共通テストを通じて受験生と大人の「夢の違い」に光を当てた、非常に心に響く作品でした。受験生が未来への希望として試験に挑む一方、大人は現実を知っているがゆえに子どもに夢を託す。そのすれ違いが「いい大学に行かないと幸せになれない」という言葉に繋がるという視点は、とても鋭く、共感を呼びます。「夢のターミナル」という表現は、人生の分岐点としての共通テストを優しく、そして象徴的に描いており、努力の価値と温かいまなざしに包まれた結びも印象的でした。