通う。

ユキ

第1話 通う。

「のぼせてしまったね」

「長湯したからだよ」

「来年もまた、この温泉宿に来ようか?」

「うん。そうしようよ」

 来年まで僕と付き合ってくれるのか。身体を拭いてあげると、服を着ずにベッドで僕の上に蹲踞した。梨紗との行為は飽きない。僕も梨紗も大好きだ。僕は寝転んでいることが多いから、あまり体力は消費しない。その分放出はするけれど。

 この旅行がきっかけで、梨紗はお風呂を裸で抱き合う場所に設定した。一緒に入れば、必ず下半身を繋げてくる。

 僕の身体を泡と胸で洗ってくれるから最高だが、結構消耗する。ベッドに移る前に。湯船で必ず撃つから。そのくらい、気持ちいいのだ。

 汚したあともそのまま洗えるから、好きなだけ耽る。

 今日も僕は梨紗の家に呼ばれたから、お馴染みの行為に耽るのかと思ったら、山崎彩と矢野真一が来ていた。

「こんばんは、修くん」

「よう、修」

 真一は最近初めてを経験した。だから彼の顔は自信に満ちていた。僕が親友を卒業させるために、真一の彼女である彩とふたりきりで、何度も裸で練習したおかげで、彩曰くスムーズにことが進んだという。僕とするまでは彩も初めてだったが、彼女は飲み込みがよくて、すぐに虜になった。そして僕も認める美貌と身体で彼氏を虜にさせたのだろう。

 彩を奪ってから、僕はときどき梨紗と彩の三人でする習慣がある。彼女たちに舌で舐められ、咥え込まれるのだ。そして僕も味比べをする。だが真一がこれに参加するには早すぎる気がする。彩だけと何回か経験を重ねても、持続力がそれほど発達していないらしいのだ。そして彩がいうのは、僕より大きさが小さい。

 うかつに梨紗と交わらせたら、最初の一撃でうっかり放流して、彼女に損をさせることになるかもしれない。もしかしたらそれ以前、彼女が咥えた段階で、飲み込ませてしまう。

 それでも真一は、酒が弱いのに僕が好きなウイスキーを持参してくれた。四人で乾杯し、梨紗が手作りした小料理をつまみ、気分が良くなった頃に真一が熟睡していた。この様子だと夜が明けるまで起きないだろう。

 そして梨紗と彩は、邪魔者がいなくなると裸になって僕をもてなしてくれた。どちらも僕に抱きつき、胸を押しつけてきた。梨紗は大きくて、彩は小ぶりな。とても柔らかい。僕も大きくなり、そして硬くなった。おそらく今回は朝まで続くな。もうひとりが起きないことを願おう。

「寝ているあの人には秘密だよ」と、彩がキスしてきた。

 梨紗も負けじと唇を奪い、僕を奪い合う。僕のを。

 裸になった僕が寝室に連れられ、それまで握られていたものは、まずは彩の体内に引き取られた。そこで、放出。すぐに梨紗の口に引き取られ、元気になると彼女に迎え入れられた。僕は交互に、ふたりの女性に欲望をぶつけた。朝まで。

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