今起きた

@nnn2764

鮮明な曖昧

今起きた、

なんか変な夢を見た気がする、映画館のクソでかいフロントみたいなとこ、

エレベーターで行った最上階でそこにたどり着くまでもまた変、

エレベーターに乗るまでの部屋は外は夜で窓の外は夜景も感じるリミナルスペースみたいな感じで床は真っ白でもなんか薄暗い感じだった、

エレベーターは右ほ左があってスペースは結構あった、その前に2段ぐらいの段差があって黄色いプラボールみたいなやつが袋から籠に詰められてる途中で止まったようなものが各エレベーターの前にあった、

エレベーターに乗った、狭く広いような空間、乗場ドアに向かい合う壁には何か額のようなものに入った無機質な作品が場に溶け込んだ雰囲気で飾られていた、

時間が長いのか短いのか、感覚は定かでないが、しばらく待つと壁の作品を見ていた私は後ろで乗場ドアが開いた気配を感じた。

突然だがまたひとつ思い出した

エレベーターの部屋の夢の前に誰かの結婚式か祝い事に参列していた気がする。

エレベーター前のデパートなどでよく見る大きめの、かつ深めのワゴンにさっきのプラボールが使われていた。

誰の何に参加していたのか、黒く塗り潰されたように曖昧な気分だ。

話を戻そう。

エレベーターの開いた気配だったか、それは実際に開いていたようだ。

開いた乗場ドアからは静かな賑やかさがエレベーターまで漂ってきた。

その時感じていた2人ほどの気配はあったが私を先導するようにエレベーターを出た、私もそれに続くように追いかけた。

エレベーターを出ると幅の広い階段が目の前にあり20段ほど下ると映画館の大きなフロントのような空間があり人影を感じる様なものが賑やかに、そして静かに動いていた。

ここでぼんやりと全てが曖昧になるような感覚に襲われた。

眠ってしまっていたのか、もしくは記憶を飛ばしてしまったのか、すぐ目を覚ました。

目を覚ますとそこは大きなフロントのままだった。

しかしさっきと明らかに違うことに気がついた。

人影のようなものがはっきりと人と認識出来るようになった。

以外に楽しそうな雰囲気だった、不気味な雰囲気ではなくなり色もわかる、人は活気づいている。

場の内案内アナウンスのようなものも鳴っていた。

【ただ、人はリアリティを失った足のないピクトグラムのような形やこけしのような形をしていた】

それも不気味という訳ではなく、デフォルメキャラクターのような感じ、威圧感のない姿であり会場を楽しんでいる雰囲気で、私もその中に溶け込んだのか違和感は感じなかった。

会場(フロント)は多様なエリアがあった。

ドアなどはない、何となく区切りを感じさせる、そんな感じに。

西洋の電話ボックスが一定間隔に密集してるエリアやゲームセンターのようなエリア探せば室内でできるものであればどんなものでもありそうな感じだった、その人々も普通に利用していた。

ただ、一貫して映画館のフロントのような雰囲気は全てのエリア同じだった。

全てのエリアの壁際に真っ直ぐ永遠と続く映画館の食品売り場のような店があり。

そこに並べられている物であればなんでも食べ飲み放題とのアナウンスがあった。

酒もワインもアメリカンドッグの様なホットスナックもあった、私も曖昧で塗られた得体の知れない何かを食べていた。

見るだけで十分に楽しかった。

特に私はエリアで何かするというわけではなく”何か”を食べ歩きながらゆっくりとエリアを見てまわっていた。

エレベーターを出てどのぐらい経っただろうか。

目の前で突然小さな異変を目撃した。

どこに何がというより先に、そこに”黒いカビがあった”

カビは少しずつ広がっており、自分にしか見えていないのか周りの人々は全く気にも止めていない様だった。

突然、楽しい雰囲気が無くなった。

1人、カビに罹った者がいた。

罹った者は日向電工というアーティストの曲のジャケットのような白黒のキャラクターのような姿になっていた。

そこを拠点にいきなり広がる速度が早くなった。

人々も気がついたのか逃げ回り始めたがどんどんとカビに罹っていく、大きなカビの木の様な物が生え、そこから胞子を出しまた広がっていく、カビに犯されていない者がついには自分一人になった。

必死にエレベーターの場所まで逃げ惑い、やっとのことで最初のエリアまで来た。

私は目を疑った。

おかしい、ない、存在したエレベーターが。

白黒の人々に囲まれ私は気を失った。

目が覚めるとまた別の場所にいた。

リアルさと言うのか、現実感は戻ったようだ。

私は薄暗いが電気の付いている廃デパートのような場所に居た。

1人ではなかった。

2人の気配がする。

それも、片方は知っているような。

エレベーターでの2人と同じ雰囲気だ。

リミナルスペース感のある廃デパートで気配を辿ると休憩所に友人と知らない子供がいた。

私は今まで起こったことをありのまま伝えた。

友人に子供のことを尋ねたが、友人の息子でもないらしい。私たちはデパートを見回った、だが全ての店のシャッターが閉まっていた。

1時間近くたった頃だろうかシャッターの閉まっていない店を見つけた。

ホコリっぽくもないが特別新店舗という訳ではなさそうなチェーン店サンドイッチ屋なのだろうか、いろんな種類のサンドイッチや惣菜サンド等の写真と添えられたメニューがあった。

ただ店内には店員すらいない、デパート自体に私たち以外の人を感じないのだ。

特に空腹という訳ではなかったが、店内の食品でカツサンドを作り皆で食べた。

作ったものを食し終えた私たちはまだ空いている店がないか探した、デパートは無限に続いていた。

探索中、本当になんの店も開いていなかった、そこで私は友人らに先程より詳細にエレベーターを出た後のことについて話そうとしたその時、私は倒れた。

床には何も無い、ただただバタリ、と。

3人でいて心細くはなかったななんて感じて、友人らに詳細を伝えられないまま意識を失った。不自然だったな、何らかの口封じなのか、それすら分からない。

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