LAST前 もう、言いたいこと言ってシメよう。
「こいつをどうしよう」
本実録エッセイを前にしつつ、このようにボヤく日々がひたすら続いた。
この……エッセイ? レポ?
どう締めとこう。どうしよ。
で、ぼやいてたら文フリ広島に殴り込み蹂躙してから、ゆうに数か月たってしまった。もうなんだよ『短期集中』って。確かに序盤は更新頻度が集中してたよ。でも短期ではないよ、もう。すっごいフワフワ。
あぁっ。
そうこう言いながら鼻毛抜いてたら、さらに9月に突入してしまった。ゆうに半年が経ってしまった。
ま、ま。いい。もういい。もうそのあたりはいいや。
実のところ、買った本の感想とか書こうかな~とか気楽に思っていた。ただ……なんだろうな。難しい。今回だね、わたしは顔を見ているんだよ?
著者近影どころか著者を見てるのだ。そりゃもうガン見だよ。いやごめん、ガン見はしてない。シャイだから。
暗闇から声がする。
「ほほう。だから感想を書きにくいのかね、坊や? なにやら情が湧くのかね?」
いいや、逆だと思うぜヘボ魔王。感想自体は率直になると思う。顔を見てない相手より安心感があるんだ。これは感情問題で、特に理屈はない。
どーせ、いい感想しか出ないけどね!
なにせ僕の卓越した審美眼と枯渇気味なお小遣いで厳選した本だからね!
文フリで仕入れた本は素晴らしいですよ。買った本すべてスバラシイ。フフ、なにせこの僕が選んで、この僕が読むのだからな。
ここだけの話、僕が出来の悪い本を手に取るとなぜか発火して灰になってしまう。その時はなぜか硫黄の香りがし、すべての蝋燭は消え、聖母像が涙を流す。
そういう事だ。理解したかね。よろしい。
書いた上で製本して出店して売ってる人を目の当たりにした。いやあ。スゲェ。すごいことだよコレは。
これだけで僕には敗北感のようなナゾのこう……何かが、凄いあるのだ。湧くのだ。この感じ、わかるかキミ。中には何となく分かる人も、いるのじゃないか。
つまりね僕は、文芸に何にもカケてないのだよ。
情熱とか行動とかお金とか、かけてないのだよ。手間暇かけてないのだよ。ましてや、プライドやらその他高等なものを、賭けたりしてないのだよ。
そうなると他への感想がどうこうより、俺って何やってんだろうか……と思いだした。俺の好きとはなんなのだろう。文章をつづり公開するということに、本当に俺の欲望はあるのだろうか。どっかでもらった風邪みたいな、他の誰かの欲望じゃないか?
では、そこに俺が手を下す意味は存在するのか?
そんなもんだから、文フリ広島へ行った後の自分の動きはすべてバックギアだ。エッセイを完結させ店じまいし、
(アレとかコレとかやろうかなー)と
考えていたモロモロも気が抜けた。答えは出ない。
それでもこのエッセイにキリとケリをつけなければいけない。
なので僕の住んでいる地域の文学フェスのダメダメさを批判してやろう。それで茶を濁すことにする。
要するに『こういうのは嫌い』のお披露目である。どうせ、この恨み事は死ぬ前にいつかどこかに書くであろう。ならば文学イベントに関連するこの場所で済ませてしまおう。そうしよう。
そんなものを読みたければページをめくってくれたまえ、ともがらよ。
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