6「OK、コンディションは最悪だ」
さて近況について述べるといったが。
(そもそもなんなんだこの秋島という奴は何をバタバタしているのだ?)
(調べるものは調べる、目星をつける、さっさとしたまえ。)
そう自分でも思う。
俺が他人の目でここまでの文章を読んでもそう思っているだろう。まあ、あまり具体的に書いても愚痴にしかならない。シンプルに行こう。
要するに仕事で苦しんでいる。
といってもほぼ19時には帰宅しており、多少の例外を除いて朝は7時に起きれば事足りる。この状態で仕事がキツイ、というのはどうなんだ。
とはいえこういうのはねえ。残業自慢やストレス自慢してもどうしようもないわけだ。僕には僕の限界と特性がある、あなたにはあなたの、それがある。
2024年12月以前あたり――つまりこれを書いている約一か月半前くらい――から僕のタスクは増えだした。量は……そうでもない。要らなさそうな仕事はわざと、止めてみる。業務の意味が不信なら文句も言う。
ぼくはそうやって、自分の仕事量の調整に関してはまあまあシッカリ主張してきた。これをせずに
『イイデスヨ、ヤリマス』
とどんどん引き受けていく人もいるが、しょせん便利屋扱いされるだけだ。
一度そうみなされると……。
「これはどうしよう」
「ああ、あいつにやらせればいい。断らないから」
と際限なく仕事が集まってきてロクなことがない。それで評価されるというものでもない。態度での戦いというやつだ。
このイメージ造りに失敗すると、オフィスのあらゆる雑事から無関係でいられなくなる。リカバリー、アフターケアのたびに駆り出される。
どこにでもいるのだ。隙あらば自分に振られた職責を上手いこと、他人に負わせてしまおうとするヤカラは。それを受け入れるのはデキる人かもしれないし真面目なのかもしれない。だけどそれでココロの楽しさが奪われては、元も子もない。
「助け合いはするぞ。やれというならやるが、それは俺の直属上司を通しているよな? その指示系統ラインから降りてきた業務命令として、上司にも管理にも報告するがいいな? 『勝手に何をやってんだか分からねえな。あいつ』って僕が思われちゃうっしょ?」
「大変ですね。助太刀しますよ。でも俺の担当範囲から外れていると思う。それだけの緊急性があるということですよね? じゃあ堂々とやります。『○○さんから、ほかに人手がないから秋島やってくれ』と泣きついてきた……そう内外に明言してから、着手します? いいですよね」
……どこか後ろめたいヤツはだいたい、このへんで退く。ざまァ!
ざまァを、みてくださりませ。これ、ざまァ小説より快感ありますコトよ?
すごすごと引き下がるなら、そもそも他人を舐めないでくださりませ。
うわー。なんだか結局のところ脱線してしまっている!
つまりだ。こんな防衛が通用しない部分で俺の業務は神経を使う局面に入った。本来の役目である以上、逃げ場はない。俺はいつからこんな巨大で厳しい取引先と戦う羽目になったんだ。
で、最終的に言いたいことを書くと。
僕はスイッチのオンオフが下手なんだ。
たとえるなら、数時間でさびてしまう刃物だ。いったんはスイッチを切り、また出勤と同時にスイッチを入れればいい。
「仕事は終わり! 好きに妄想して好きに書くのだ!」
の一方で。
「オラオラ、月曜の朝だ。スイッチONだ! オシゴト、ばさばさ切り倒す!」
って格好よく切り替えられればいいのだが、そういうタイプじゃない。
自分の切れ味が落ちていないか、頭の中で整理ができているか漏れはないか、常に気になってしまう。想像や、創作に集中できない。錆びやすいから常にシゴト剣を研いでいないと不安の虜になってしまう。
帰宅する。PCをつける。テキストエディタをフルスクリーンで起動する。
だけど僕の心の中では、モニタの右半分にオシゴトのウインドウが開いている。すっごい気になる。本来の自分の仕事なのでミスりたくない。負けたくない。自己不信と懐疑が止まらない。うまく意識から排除できない。
この状態だとやはりキャラたちは脳内で踊ってくれない。他人の作品世界に、全身で浸れもしない。機能不全だ。〝書く〟も〝読む〟もできない。
無理やり書いても、すごく出来が悪く見える。
残念ながらこの状態から抜け出せていない。時間を要するだろう。ま、商売ってのは相手や味方あってのことだから。進まなくてダメなときはね、まったくダメだ。文フリに関する調べ物も楽しく進まない。自分の弱さなのだが、気合一発でどうにかなるならやっている。
僕は自分がちゃんと研がれていて戦えるか、頭から振り払えない。
結論は1行で終わるね。集中したいことにうまく集中できないんだ。
なんかハマっている感じあるから、もうライブ感のまま公開してしまおう。
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