だ、誰のせいなんだ!? 誰のせいでこうなった!???

 お、面白すぎる~~~~~!!! 
 
 ……と、読み進める中でニヤニヤが止まりませんでした。

 とあるホテルの一室で、血塗れ(?)で殺されて(?)いる花嫁(?)が発見され、事件(?)が起きているのかと騒ぎになる。

 そこに現れた自称高校生探偵のサエ。サエはその部屋そのものには鍵がかかっていなかったが、もっと広い範囲で見ると「密室」と定義できる、と言い出し、密室殺人だとして推理を始めようとする。

 あ! これ! 「自分が探偵やりたいだけの人」が出てきちゃった奴か! と、完全に読者の脳は「コメディを読むモード」に移行していきます。

 その後も二転三転(?)するように事態はとんでもない方向に。

 設定もしっかり作り込まれていて、なぜ花嫁(?)は死んでいる(?)とみなされなければならなかったかとか、妙な説得力もあります。

 果たして、事件の犯人は?
 
 読み終えた後、読者は「別の犯人」を見つけたくなるかもしれません。

 「というか、一体誰のせいでこの混乱状況ができているのか?」と。(多分一番悪いのはサエ)
 

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