第5話 異変
駅から家に帰ろうとしていたが、満員の電車を見て乗るのが嫌になり、次に乗ろうと思ってホームで次の電車を待っていた。
スマホの充電が切れそうだったから、通販スキルで充電器を手に入れる。
AR表示の通販画面は他人からは見られないが、何をしてるか分からなくてもスキルを使う所を見られるは嫌なので人の居ない所へ移動してから使った。
ホームには人が200人以上いたけど、満員電車へ無理矢理に乗り込んだようで、今は100人居るどうか。
駅のアナウンスでは次の電車は線路に人が入り込んだから遅れるそうだ。
焦って帰る事も無いし、なんならホームで野宿になっても俺は困らない。
異世界で野宿に慣れたのもあるから、地下のホームでも俺には素晴らしい寝床になるよ(笑)
そんな事を思ってたら、本当に電車が来なくなって駅のアナウンスでは次がいつ来るか分からないそうだ。
電車が来なくてなって4時間が経った。
午後9時になって流石にかなりの人が地上の駅入口から歩いて移動しようとしたか、他の電車に乗ったかしたみたいだ。
俺は最寄駅がこの路線しか無いので乗換も無理だし、本気で帰る気なら風魔法で飛んで帰るか、筋力を上げて走って帰る。
どちらも本気を出したら1分で家に帰れると思う。
地下のホームには、まだ電車を待っている人が15人ぐらい居た。
俺以外の人は地面に座り込んで、スマホを見たり電話していた。
俺だけ立ってスマホを見ていた。
前から知ってはいたけど、異世界は沢山あって地球の全人類が同じ異世界へ転移した訳じゃなかった。
異世界も俺が行った中世風味の異世界もあれば、原始時代みたいな異世界、現代と変わらない異世界やら他にも沢山の種類があったようだ。
異世界へ転移した人数もバラバラで数百万人が一緒に転移した異世界もあれば、1人だけで転移したらしい異世界もあったそうだ。
人種や言語で区切られてるのか、日本語が主言語の人は一緒の異世界に転移して、それぞれの外国語の主言語同士で異世界に転移してたようで、別言語の人が一緒の異世界へ行く事は無かったみたいだ。
日本人が転移した異世界だけでも途方もない数と違う環境で、皆んな自分の体験した異世界の話をするから議論になって無いSNSも多いな。
ただ皆んなの異世界体験談を読んでるだけで、時間が過ぎるのを忘れるぐらい面白い。
俺の転移した中世風の異世界には日本人が100万人同時に転移していた。
それと俺と一緒に転移したのは15歳〜60歳までの人だけだった。
異世界転移で14歳までの子供だったり、61歳以上のご老人、病人や障がい者は異世界でも現代に近い場所や、聞くと初めの転移場所が安全な所が多かったみたいだ。
結局化け物や現地の人々との諍いで死んだり、長く生存できても病気や怪我で死んでしまって、スキルや魔法を持ち帰るのは無理だった人が殆どだったみたいだけど。
スマホを見ながら時間を潰していたら深夜0時になっていた。
まさかこんな時間まで電車が来ないとは(笑)
もうホームには数人しか残っていなかった。
深夜になったから駅から追い出されるかと思ったのに、駅にそのまま居ていいそうだ。
駅員さんが皆んな一人一人に声掛けして改札で非常食を配ると言っている。
マジで駅員さん大変だ、お疲れ様だ。
深夜なら空を飛んでもバレないかな?と思ってホームから地上に戻ろうか思案していた。
グオォォォーゴゴォーーガガァーーーー!!!
地下のホーム全体に激しい揺れと共に大きな音が響き渡る。
地震じゃないな、何かが地上で当たっている?
スマホでニュースを確認すると全世界で隕石が降り注いでいるらしい。
隕石はデカいクレーターが出来るほどじゃないけど、地球全体に降り続けているらしい。
隕石は数分間も降り続いて止まった。
ニュースでは世界中の街が破壊された酷い映像が流れている。
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