第2話 異世界からの帰還

異世界から、戻ってきた。

転移した瞬間の時間に、戻って来たみたいだ。


服装も異世界に居た時の服装じゃなく、転移前の服装に戻っていた。

体型さえ、異世界へ行く前に戻っていた。


異世界でかなりの時間を過ごしていたので、戻る前は自分で言うのもあれだけど、最後は痩せて引き締まった身体をしていた。


今の俺は中年男性のだらしない、贅肉だらけの身体だ(笑)

スキルで若返らせて1ヶ月も運動したら、かなり見た目も変わるだろうけど、これはこれで良い気がしてきた。


うだつの上がらない顔さえ、嫌いじゃない。

俺って自分を、こんなに好きだったのか(笑)


自分のスマホを久しぶりに触ってみたらら世界は凄いことになっていた。

SNSやニュースサイトでは、世界中の人が異世界へ転移して、戻って来た話題でいっぱいだった。


俺が異世界へ転移した瞬間に、同じく世界中の人達が全員、異世界へ転移していたみたいだ。


皆んなパニック状態で、自分の体験した話を共有していた。


俺のようにスキルや魔法を使える様になって、異世界から戻って来た人も居たが、大半の人は異世界に転移してから途中で死んで、元の身体に戻っただけみたいだ。


こりゃ暫く落ち着かなそう。


風魔法で空を飛べたが、なんだか歩きたかったので歩いて、スマホで検索した質屋に向かっていた。

何となくで歩いていて、これ正解だったな。

スキルや魔法は見せない方が良さそう。

俺に鑑定スキルを使われても、何も使えない普通の人間に見えるように、隠蔽スキルでスキルを隠しているけど、これからも言わないし、暫くは使うのを見せない方がいいな。


これから世界は変わろうと、している気がする。

様子が分かるまで、親友と合流するまで待とう。


異世界で知り合った親友が、2人いる。

1人は北海道、もう1人は鹿児島。

俺は東京に居る。


明後日の16時に、東京駅丸の内南口の改札前で、待ち合わせしている。

電話番号とか連絡する手段を3人とも、異世界生活が長くて忘れていたから、直ぐには連絡できない。


それでも2人に会えると思うと、ワクワクしている。

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