自己紹介

拙著

酔って駄文を書き連ねたいとそう思ってもなお、形式ばった原稿用紙などを選んでしまうのも実に私らしい。「結局、枠にはまってしまうのが楽である」とそう考えるようになったのはいつの頃であろうか。いつからそう思うようになったかはわからないが、明確に意識するようになったのは大学へ編入してからだろう。あの頃の私は“平均論〟などという馬鹿げた考えで頭が埋め尽くされていた。

 曰く「傑出するでもなく、さりとて劣るでもなく平均的に物事をこなせる人間のほうが世の中重宝されるのである」というものである。

 何を馬鹿なことをいうものか。「傑出した人間」「劣る人間」「平均的な人間」誰がそれらを決めうるものか。全ては状況に応じた結果に過ぎない。そこにあるべき普遍的な評価は当人なりに努力したかどうかであるべきである。

 しかし、環境が予期せぬ方向に変化し戸惑っていた私はここから目指すべき地点を見出すことができず、手っ取り早くかつ分かりやすい地点を最良のものであると錯覚するように努めた。その結果がそこから3年の月日を経た私であり何の成長も遂げていない俺であるといえるだろう。

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