春夏秋冬
飯屋クウ
廻る季節
“春は、あけぼの”
冬の跡
傾く視界に
出会うは突然
想い人
差し伸べられ
掴むその手
高鳴る鼓動
募る心
幾星霜
去りゆく門出
告げる瞳
映るは悲しみ
散りゆく桜
“夏は、夜”
心傷
癒えぬ過去
駆け寄る友
手を引かれ
連れられ
肌に感じる
七色光
足下の世界は
遠く近く
緩やかに伸縮
二人の
“秋は、夕暮れ”
擦れ違う学び
交差する視線の日々
物言わぬ帰路に
響く靴音
二人の間
舞い降りる
振り向く貴方と
重なる瞳
赤く染まる
頬と
縮もうと
動き出す歯車
“冬は、つとめて”
白い息
霜残る早朝
待つは玄関
告げる想いは
真に一つ
同じ
同じ
貴方と
願い込め
差し出す手
呼応する貴方
掴む両手に
雪は解け
歩き出す二人
【Fin】
───────────────────────
【訳】
想像を膨らませてほしかったので、この物語の訳を書かなかったのですが、投稿から1日経ったので、作者訳発表します。
そもそもの話、詩の内容を書くなんてことは、あまりしないと思うのですが、私自身、こういう詩の投稿は初めてでしたので、勝手がわからないので、今回だけ、訳を書こうかなと思います。
ちなみに一番難しかった季節は春です。
“あけぼの”の時間帯が早すぎるやろ──って、思いました(笑)
“春”
雪が残る季節に朝早く出かけた少女は、雪を踏んで足を滑らせます。
その手を掴んだのは、初恋の人でした。
告白は中々出来ず、その人が学校を卒業することになりましたので、思い切って告白をしましたが、振られます。
初恋の相手は年上だったということです。
“夏”
初恋の人のことを忘れられない少女は、ずっと思い詰めています。
そんな少女を連れ出したのは近所の少年。
幼なじみです。
少年が連れて行ったのは遊園地です。
籠と表現したのは、観覧車です。
揺れる観覧車に、地面が遠く近くなることと2人の距離感を書きたかったので、そういう表現をしてみました(上手く伝わったかどうか分からない)
“秋”
学校で少女と少年は同じ学年なのですが、クラスが違うので擦れ違うだけです。
目線は合ったり合わなかったりで、話しかけられません。
また、あの夏以降は一緒に遊びに行っていません。
ただ帰る方角は一緒なので、少女は少年の後ろを歩きます。
橋に差し掛かったところで、紅葉が少年から少女の前、つまり中間に落ちます。
それで目線が重なります。
時間が動き出すわけです。
“冬”
少女と少年は何度かデートを重ねます。
でもまだ付き合ってはいません。
なので、少女は再び告白しようと勇気を振り絞り、朝早くから幼なじみの少年の玄関で待ち伏せします。
思いをぶつけ、少年も同じ気持ちだったことを伝え、ハッピーエンドということです。
以上、作者の次回作にご期待ください!
春夏秋冬 飯屋クウ @QKuuuuu
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