【600PV突破・感謝】骨の髄まで、愛してる

アルパカ狂信者

第1話 骨の髄まで、愛してる

「んん……」

「おはようございます!レイ先輩!」

「おはよ……」

「あれれー?何か、体の自由が効かない……?というか、肩痛っい……って、先輩は思っているでしょう!?今!」

「えっ、あー、うん?」

確かに体の自由は効かなかったし、何か肩は痛いし、頭はヤケにボッーとする、様な気がする……。

「ふふっ、何故ならば、先輩はお酒を呑まされて、睡眠剤を飲まされて、身体の自由を奪われているからなんです!」

「えっ……?ウソでしょ……?」

「ホントです……!」

にこやかに、私の恋人の凛は言い放つ。

「何で?何でこんな事したの……?」

「理由は簡単です!レイ先輩が、ヘンタイだったからです!」

「……ハァ?」

「だって、部屋からこんなモノが見つかったんですもん!」

そう言って、後輩の塩野が水戸黄門の紋所ばりに掲げたモノはーーーーーー。

「ううっ、お前、真逆……。ソレ……」

「薄い本!先輩の家に有りました!」

しかも、世に言う薄ーーい聖典である。しかも、かなーーり、過激な内容のヤツ。

「お前、中は見たのか……?」

「はい!勿論です!」

私は次の瞬間覚悟していた。嗚呼……私の人生終わったな、と。なぜならば、その本の内容はーーーーーー。

「先輩にこんな趣味が合ったなんて、ボク、驚きでした〜」

「ううっ……。別に、興味が有っただけで、別に好きって訳じゃ……」

ああ、あんな本、さっさと処分しとくんだった。そんな後悔が今頃になって襲ってくる。

            

そう、それは、拷門と○クロフィアの内容だった。


そして、普通ならば、ちょっとヤバ目の嗜好の薄い本が見つかった、というだけで、恋人にドン引きされるか、最悪、別れを切り出されるか、位で済む。しかし、私の恋人の塩野 凛の場合は全くもって、違う。

「先輩。駄目じゃないですか〜。ボク意外で興奮するの。……ハァ。いつも言ってますよね?ボクだけを見て、って。ねぇ。ボクだけに興奮して……。健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、○く時もボクの事しか考えちゃ駄目だって」

そう、後輩の塩野は、私の恋人は、世に言うヤンデレというヤツなのである。

「……だから、興味本意で買った、って言ってるよね?」

「でも、先輩がこんな趣味を持っているなんて、ボク、知らなかったんです……」

「いや、ヒトの話は、ちゃんと聞こう?」

「と言う訳で、再現しましょう?ふふふ。先輩の嬌声も悲鳴も恐怖で歪んだその表情も、ぜーーーんぶ、それこそ骨の髄まで愛してますから……」


                             (続く)

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