夫自慢大会!〜昔の人だって夫の自慢ぐらいしたい!〜

@karakiwakaba123

プロローグ

『皆様、お集まりいただきありがとうございます!私、神の者です。貴方達には夫の自慢を話してもらいます!』

「な、なぜですの!」

『それは秘密です、帰蝶様』

「困る…こともないわね」

「帰れないって?!そ、それじゃあ困りますよ!おねさま!」

「大丈夫よ、茶々」

「茶々、こんなに大きくなって、母は感激しております!」

「か、母さま!?どうしてこんな場所に、というか、そんなに言われてしまうと緊張してしまいます!」


「というか、ここはどこなのかしら?」

「真っ白い空間ですわね、於大の方様」

「そうね、築山殿」


「お母様ー!」

「あらあら、元気ねぇ、千は」

「貴方も幼い頃はとても元気だったわよ」

「もぉ!姉様ったら!もう子供じゃないわ」

「ふふっ、わかったからそんなに拗ねないの」

「もぉ〜!」


「源氏物語の一部に入れたかった、この光景を!」

「何する気なの?」

「て、わあぁ?!な、なんでここにあの、清少納言さんがいらっしゃるのですかぁ?!」

「そんなびっくりしないでちょうだい、それに貴方の源氏物語には一目置いてるのよ、紫式部」


『お話聞いてもらってもよろしいですか!』

「あら、話に夢中で忘れていたわ」

「貴方も作品の一部に入れたかったぁ!」

「紫式部、少し静かにね」

「はい」

「貴方は妖か何かなのです?信用できませんが…」

『そんな視線を向けないでください!築山殿!私は神の者ですから!』

「まぁ、一旦そういうことにしておきましょう」

「ふふっ、築山殿は相変わらず可愛いわ」

「そんなこと言わないでくださいよ!於大の方様」

「だって、可愛いんだもの〜!」

「もぉ…」

『もお!説明しますからね!よく聞いていてくださいよ!ここは天界です、そして貴方達は、自分の夫の自慢をしてもらいます!戦でもよし、人柄でもよし、なんでもよしです!

しかし、死別し、また結婚した人もいますよね?その人は、夫を一人選んで自慢してください!それでは説明を終わります!』

「そのような感じなのね」

「誰からいきますか?」

「私から行かせてもらおうと思うわ」

「帰蝶様から!お兄様の自慢、きちんときかせてもらいますね!」

「ふふっ、ちゃんと聞いていなさい、可愛い可愛い義理の妹よ」

「はい!」

「私も信長様には浮気のことなどたくさん聞いてもらいましたから、気になりますね」

「おね殿も聞いてくださるというのなら、少し長めにお話ししましょう」

『それでは、最初は帰蝶様ですね!帰蝶様、この席にお座りください』

「ええ、分かりました」

『それでは最初の帰蝶様、スタートです!』

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