大学内で目撃された、自身の「ドッペルゲンガー」の謎。

主人公の颯太くんは、その目撃証言を不審・恐怖に思いながらも、周囲の友人らのフォローにより、気を取り直して普段通り日常を送ろうとするが……。

そんな冒頭から始まる物語。出だしから好奇心を鷲掴みにされ、どうにも真相が気になって一度足を踏み入れると、次々と起こる不可解な出来事や事件に、次第に目が離せなくなっていきます。

臨場感あふれるストーカー事件。思いもよらない失踪事件。まさかの自殺。そして、謎に包まれた殺人事件。

謎や事件の真相が気になることもさることながら、主人公の親友である光くんがとても頼もしく＆かっこよく、心の底から応援したくなります。
一方の主人公の颯太くんも、親友を思うが故の優しい行動が随所に散りばめられていて、しばしば胸が熱くなる。
この二人の友情を、ずっと見守っていたくなるような、そんな気持ちにもなります。

やがて衝撃な真相に辿り着いたときの切なさから、読後に得られる心の浄化まで、情緒乱しまくりつつの一気読みでした！

切ない……けど、この結末で本当に良かった。

素敵なお話をありがとうございました！

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