第28話
最近、彼とはすれ違いが多くなった気がする。
食事も別々に摂ることが多くなった。でもそれは私が変則的な生活をしているから。
一言も話さない日も徐々に増えていった。それは私が朝の情報番組のマンスリーゲストになって、朝型に生活リズムを切り替えたから。
小学校の頃からの腐れ縁で、一緒にいた期間がむしろ長すぎたんだって友達は言うけど……まあそれも一理ある。
でも、本当にそれだけ?
だから気づいたんだ。
そんな違和感だらけの、とげだらけの思考になっていた私だったから。
彼の部屋に置かれた小綺麗な紙袋の中には、緑色のハンカチが入っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます