魔導人形は生きている

あまりゅう

第1話 目覚め

人はゴムのようだなと私は思う。

1度形成されてしまったら多少の力では元に戻ってしまう。


人の性根も簡単には変わらない。

簡単に変わってしまう方が問題だろう。

環境や能力が変わったとしても咄嗟の判断や感情に支配されれば自ずとその正体を現す。


そう考えればが馬乗りになり私の首を絞めているこの状況もある意味必然だったのだろうか────


酒をやめようと言っても聞かなかった。


少しは外に出ようと誘っても動かなかった。


料理を作って出してもあまり食べなかった。



と言い聞かせても受け入れなかった。



私は懸命に支えてきたと自負できる。

でもそれは私から見た場合の話だ。

から見たら違ったのかもしれない。


人と人は完全には分かり合えない。分かり合うフリはできても無意識下ではそれはできない。己の潜在的な部分では自身ですら気づかない性質を持っているかもしれないのだ。


私はこの人を異常だと認識している。けれどこの様な首を絞められている状況で冷静に思考し、抵抗も示さない私は果たして正常と言えるだろうか?


ああ、そろそろ私は息絶えるだろう。

最期に改めてこの人の顔を見る。

酷い顔だと思った。この人も、この人の瞳に映る私の顔も。


そこで私の意識は途切れた。



【起動】


私の意識が覚醒する。

どうやら私は直立しているらしい。

立ったまま寝ていたのだろうか?


両隣にはがいる。


そして前に立っていた白髪の老人が話し始める。


魔導人形ドールたちは全員目覚めたようじゃな。知識はインプットしているが改めて自己紹介といこうか。」


私はその老人と面識はないはずだ。しかし、識っている。知識にある。


「儂の名はルイ=エフィンダー。君らの創造主にして主人マスターじゃ。」


そして発せられた内容も既知のものであった。


━━━━━━━━━━━━━━━

ここからは本編とは関係ないです。


インスピレーションが湧いたのでとりあえず描きました。現在いくつかの作品を更新せず失踪しているのでこの作品の優先度は低いです。それでも更新は続けて行くつもりなのでもし良ければフォロー、コメントがあると嬉しいです!

誰かに読んでもらえてるなら、それはとっても嬉しいなって

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