俺がテスターで良いんですか!? AIスマートスピーカー『REM』とのドキドキ同棲生活! 

てすたろう

謎の女の声

「疲れたなぁ…」


 俺は会社を出ると同時に息をついた。

腕時計は午後8時を指している。

目の前に広がる都会の喧嘩がますます響いてくるようだった。


 地下鉄のホームに降り立ち、電車に揺られて帰宅する途中、俺は目を閉じた。

目を閉じても、思い浮かぶのは仕事のことばかり。

ほんとにもう飽き飽きするが、仕事なんだから仕方がないという諦観で全身が満たされている。


 というかもう、早いもので今年で24だ。

そろそろ、彼女のひとりぐらい……。


 1Kのマンションに帰ると、「ただいま」と言った。

その先にあるのは静けさのみなのだが、今回は違った。

奇妙なことに「おかえりなさい!」と元気な声が返ってきたのだ。

それは若い女の声だった。


そこで、昨日の出来事を思い出す。




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拙作ではございますが、読んでいただきありがとうございます。


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