50
ーーーと、そんな時。
バサバサバサッ
誰もいないはずの図書室で、私以外の音がした。
「誰か、いる……?」
私の通うこの高校は旧図書室と新図書室がある。
普通の生徒は勿論新図書室に行くし、旧校舎の端にある旧図書室は気味悪がって誰も近付かない。
私にとってはこの上なく好都合で、毎日毎日この旧図書室に通っている。
本は確かに古いけど、静かだし昼寝の邪魔は入らないし。現に今までこの場所で人に会ったことがない……
ない、のに……
「ねぇ、誰……?」
今は絶対に私以外の誰かがここにいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます