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ーーーと、そんな時。




バサバサバサッ




誰もいないはずの図書室で、私以外の音がした。




「誰か、いる……?」




私の通うこの高校は旧図書室と新図書室がある。


普通の生徒は勿論新図書室に行くし、旧校舎の端にある旧図書室は気味悪がって誰も近付かない。


私にとってはこの上なく好都合で、毎日毎日この旧図書室に通っている。


本は確かに古いけど、静かだし昼寝の邪魔は入らないし。現に今までこの場所で人に会ったことがない……



ない、のに……







「ねぇ、誰……?」






今は絶対に私以外の誰かがここにいる。

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