第3話 男の優越感
「アイツ!同期会の事なんてひと言も書いてなかった!」
とは言っても妻が男の所へ連絡<メールだが……>を寄越すのは、男の所へ来た郵便物の内容画像や男のカード名義で買った通販の買い物などの必要最低限の事だけだ。
かつて男や“部長”の同期(34期)だった彼の妻は、同期の間ではもっぱら
しかし実際の所は、彼女はひょんな事から男と親密になり、男も他のヤツには取られたくないと言う気持ちが大きく働いてなんとか結婚まで漕ぎ着け、すぐに子宝にも恵まれた。
その娘も母に似て美人で中学時代から
件の“部長”は、男が結婚してから程なく、社長の娘に見初められてゴールインしたが子宝には恵まれていない。
これが、男が同期の中で優越感を覚えている唯一の事だが、実際は家族L●NEさえ(家族と言っても三人だが)蚊帳の外だ。
昨年末のメールも『私は
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます