少年の夢
夢を見ている、、いつか経験したかのような夢だ
周りの空間は白と黒の絵の具を雑に混ぜたかのように歪に白黒になっている。
その光景を眺めているとふと目の前で笑顔で話しかけてくる男?がいた。
「きみは、運が良いよ丁度暇してたんだ♪最近死んでここに来る人は、少なくてね♪娯楽ってものに飢えているんだよ!」
何の話をしてるのか理解できないまま呆然と目の前の男を見ていると男がまた楽しそうに話してきた。
「うん、うん、何も理解できてないって感じだね〜 まぁ、理解した所で何も変わらないし気にしなくても大丈夫!要は、僕が楽しめるかどうかそれに尽きる!!」
「君には、この世界の一部知識をあげるよ♪(まぁ、どちらにあげるとは、言ってないんだけどw)、、話は、ガラッと変わるんだけど精神ってのは、とても面白いんだそのまま送って楽しむのも良いんだけど刺激が少し足りない、、だから精神の一部をもらうよ?」
そう言った男の顔は,とても不気味な笑みを浮かべていた、、、、
アルフはふわふわとした感覚の中で目を覚ました。周りには、温かな日差しが差し込み、窓の外では小鳥のさえずりが聞こえている。少しだけ胸のあたりが重たい。
あの羊にあってから変な夢をたまに見るようになった。
「アルフー、起きなさい!朝だよ!」
母の声が部屋の外から聞こえてきて、アルフは目をパチパチと瞬かせながら布団を蹴飛ばして起き上がった。10歳のアルフには、朝の仕事が待っている。普段は元気に起きれるのに、変な夢を見た朝は、どうしても体が重い。
「うーん…」
少しだけ伸びをしてから、アルフは床に足を下ろした。だが、何か心の中でぼんやりとした不安が残っていた。それは、昨日の夜に見た夢のせいだろう。夢の中で、知らない男に何かを言われたような気がする。でも、アルフはその内容をいつも思い出すことができなかった。
「アルフ、もう遅いよ!」
母の声にアルフは慌てて部屋を出た。今日も父と一緒に畑の手伝いをすることになっていた。
朝食を済ませ、アルフは父親と一緒に畑へ出かけた。村の外れにある畑は、今日も霧が少し残っていて、空気がひんやりとしていた。アルフは元気よく歩きながら、父親とおしゃべりをしていたが、胸の中で何かモヤモヤとした感じが拭えなかった。
「アルフ、今日はこっちを耕してくれ。」
父親はスコップを渡しながら言った。アルフは嬉しそうにそれを受け取るが、なぜか手が少し震えている。どうしてだろう?今日は何故か、心の奥でモヤモヤとしたものがある、そんな事を考えながら、作業を始めた。
土を耕し、種をまき、普段通りに作業をこなしていく。しかし、空を見上げると、遠くの山がいつもよりも大きく見えたような気がして、アルフは何となく不安な気持ちを感じていた。
「ねぇ、父さん…」
アルフはふと父親に話しかける。「何だ?」と父親が答える。
「昨日、また変な夢を見たんだ。」
「いつもの夢か?」
「うん、なんだか知らない人が出てきて、なにかを言ってくる夢。」
父さんは少し心配した顔をしながらも、「それはただの夢だ。アルフ。まぁ、気にしないでいいさ。」と言った。
その言葉を聞いて、アルフは少しだけ安心した。たぶん、それは本当にただの夢だと思う。でも、夢の中の男の不気味な笑顔が、どうしても頭から離れなかった。
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こんばんは!
陽気なラム肉です。
皆さん星やフォローありがとうございます!
小説を書くモチベーションに繋がってとても助かっています。
今回は,違う視点の話を書いたのですが難しくて苦戦しましたw
遅くなってしまいましたが楽しんで頂けると幸いです!
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