　X上での企画で【500字で感想を書く】というのをやっており

　小説『嫌われ悪女セレスタ・クルールが殺された理由』について感想を書かせていただきました。

　タヌキは〈悪女転生モノ〉初めて読みました。

　なのでもしかしたら〈お約束〉の部分が分かって無いかもしれませんが悪しからずご了承下さい。

●主人公のリアルな心情が〈ひかる〉物語

　冒頭国際ロマンス詐欺の被害にあってることが判明する主人公。

　正直この部分ここまで事細かに詐欺に遭った経緯とか心情とか必要？って思いました。

　サクッと轢かれて転生でよくない？

　……スミマセン。よくないです。　

　2話目読んで〈絶対に必要だ〉と考え直しました。

　主人公が現世でネグレクト状態で育ってきたこと母親の悪女っぷりその結果としての詐欺被害。

　そういった生い立ちの主人公だからこそ転生先である悪女セレスタの娘アリシアへの〈無償の愛〉と〈アリシアの幸せ〉を最優先課題にするっていう主人公の行動方針がストンと胸に落ちました。

　主人公の行動方針が明確なので主人公を取り巻く多数の不安要素があっても安心して読み進めることができます。

　主人公の転生先である悪女セレスタ。

　絶世の美女ですが何とも妖しい雰囲気。

　ロクでも無い人物だった十分な可能性が。

　親切なセレスタの兄フィドル。

　いい人っぽいですが顔が主人公を騙した詐欺師と瓜二つ。

　この人もなかなかの怪しさです。

　そしてセレスタの過去と繋がるペンダントの中の肖像画の男性。

　立派な身なりですがアリシアは怯えます。

　善人ではなさそうな予感。

　まだ第1章しか拝読していないのですが主人公が信念と才覚でアリシアとの幸せを掴んでいく物語になるだろうと信じることができます。

　どんな結末を迎えるのか今から楽しみです。

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