鬼龍院翔子

ーーーー学校


ーーーー教室


ドアは閉まっていた。

私は大きく深呼吸をして、思い切って扉を開けて

「おはよう。」

って挨拶して教室に入ったの。

でも、返事はなかった。。。。。

私は平気なふりをして自分の席に着いた。

後ろの席の上田君と目が合った。

私は思い切って声をかけた。

「上田君、おはよう。」

上田君は普通に挨拶してくれた。

「おはよう。市原さん。」

少し勇気がでた。

この勢いで、次の休み時間は、誰かに声かけてみよう!


ーーーー休憩時間


近くの席の人達が推しのグッツを見せ合いしてた。

あっ、私の推しの浦島坂田船だ!

これは友達になれるっていう神様のはからいかも♡


「浦島坂田船だよね、私、センラさんの推しなの♡」


彼女たちが返事をしようとしたとき、


「あなた達、市原さんと仲良くすると薫子先生ににらまれるわよ。」


「あっ。。。。。」

彼女たちは慌ててグッツを片付けて、どこかにいってしまった。


誰?この人?

高慢な態度に高慢な顔ーー;


その人は、私に話しかけてきた。

「あら、私の事、わかってないみたいね。」

「昨日の自己紹介は聞いてなかったのかしら?」

「あなた、泣きそうな顔してたものね(クスッ)」

彼女はどや顔で続けた。


「私は、鬼龍院 翔子。」


「さしあたり、あなたは私のライバルのようだから、」

「とことん、つぶしてあげるわ。」

ライバル?どういうこと?????

翔子さんは、顔を近づけてきて、さらに、

「私はね、好きになった人とは、絶対お付き合いしてきたのよ。」

「そこんとこ、よろしく。」

そう言って、翔子さんは立て去って行った。


私の頭は?マークだらけだった。

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