第14話

「今、何処に居る?」



『……っ、……っ!!』



「わかった。すぐ行くからそこに隠れてて。絶対に出るな」




詳しくは聞かない。


居場所だけ聞いて通話を切る。




「るなちゃんね?」




おお……。


さっきまでTVを見て笑っていた八千流の表情が、めっちゃ険しくなってる。



まるで般若。


整った顔だから、そういう表情は本当に迫力がある。



え?


なんで八千流がウチに居るかって?



本人は


“ハイドとケンカしたから泊めて”


って言っていたけど間違いなく、こうなることがわかっていて来てくれたんだ。



あたしが1人で危ない場所に向かわない為に。




「止める?」




着替える為にソファーから立ち上がり聞くと、八千流も立ち上がった。




「止めても一華ちゃんは行くでしょ。だから八千も行く。危ない場所に一華ちゃんを1人で向かわせたりしない」



「八千流……」




この優しい姪っ子は、どんな時でも隣に立ってくれるんだ。



だから小さい頃から両親が仕事で居なくても、兄が側に居てくれなくても寂しくはなかった。




「ありがと」



「お礼はきちんと、るなちゃんを助け出してからね」



「了解。行こう」




速攻で着替えたあたし達は外へ向かう。




「ハイドには言わなくて良いの?」



「ハイドは“シャーウッド”でのバイトで疲れてると思うから休ませてあげたい。大丈夫、るなちゃんを連れ戻すくらいなら八千でもチャチャッと……」





ガチャッ!!



話しながら玄関を出た次の瞬間












 











パッ!!




「「うっっ!?」」




眩しいライトの光が目を射った。






















「こんな夜中に何処へ行くつもりだ?バカ共」




……この声は。



















「「ハイド……」」

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