夜行

めけこ

第1話

昼は人の時



ならば夜はーー?


























街は夜でも不夜城の如く光に照らされ昼のように明るい。



けれど、全てが照らされいるわけではない。



隅には、建物の影にまでは届かず、そこには



“集まる”のだ。



光を嫌う者達が。


闇の中でしか生きられない者達が。



光が当たらぬように縮こまり、蠢きそして虎視眈々と狙っているのだ。



隅まで追いやられた人間を。


怨み呪い、そこまで堕ちた人間を。




そこに行ってしまったら終わりーー。



というわけでもなく、助かる者もいる。



光に生きる者達を狩る者がいるように


闇に蠢く者達を狩る者もまたいるのだ。

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