第44話
ドンッ!!
「どぉっ!?」
碇さんを全力で突き飛ばし自分もそのまま倒れ、衝撃波を避けます!!
「灰かぶり!!」
碇さんの声がします。
良かった、無事のようで……
「シンッ!!」
「シンッ!!」
「伊勢!!」
「「……」」
いつの間にやらあたしは、男の人の前に居ました……
目が合い……ませんね。
ギラギラと輝く男の人の目が凝視しているのは……
やはりあたしの灰かぶりの“星”でした。
って、また勝手に出てるし!!
「……ココ…ロ」
「……」
この人……。
なんでしょう、何か引っ掛かり……
「灰かぶり!!そこから離れろっ!!」
「待って、待ってください!!」
あっ!!
碇さんの胸で光る“星”を見てわかりました。
今日の人は“星”が出ています。
けれどその“星”はとても濁っていて、本来の色もわからずとても小さいのです。
やはり病気なのでしょうか。
そして、まだ“力”のないあたしの“星”ですが、もしかして治癒の能力などがあるのでは!?
それを察して、昨日の人も今日の人も助けを求めているのでは!?
いや、でも仮にそんな“力”があったとしてもどうやって使えばいいんでしょう!?
使い方のわからないあたしには……
「……ココロ。ココロココロココロココローー!!」
「!!??」
「ヨコセーーーーーッ!!」
でぇえっ!?
自分の考えに没頭していたあたしは、男の人が思いの丈を叫ぶのと同時に放たれた衝撃波を避けることも出来ず……
ふっ飛ばされることを覚悟しました。
受け身をっ。
受け身さえ取れればっ。
どうやるのか知りませんがっ。
自分の無能さに泣きたくなりました。
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