第42話

「何か御用ですか??」



「今日は入学式です、御用がないならお帰りください」



「……」




先生方が動き出しました。



喜田川さんのところにも白衣を着た保健医さんらしき人が。



良かった、これであの先生は大丈夫ですね。



後は……




「様子がおかしいですね……」



「監視ドローンは何をしているんだ」




こんな騒ぎになっているのに、監視ドローンも現れません。



しかし長谷川さんが話しを聞く限り、監視ドローンはもちろん“GUARD”もすぐ近くに居るはずなのですが、何をしているのでしょう?



なんの反応もない男の人に、先生方はどうしたものかと悩んでいる様子。




「まさか……」



「そんな……」




??



先生方、心当たりが




「「“LOST”……??」」




えーー??




「「「「“LOST”ーー??」」」」




先生方の呟きを耳にした、あたし達もおもわず呟きます。




“LOST”……失うーー??




「あっ、君達も早く避難しなさいっ!!」



「危ないぞ!!」




見つかってしまいました!!


というか、もうあたし達しかいませんでした!!



いつの間に!?





「行こう、シン」



「あっ、でもっっ」



「先生方が対処してくれるんだ、任せたほうがいい」



「長谷川さん」



「ケケッ、ビビってんのかぁ!?なんなら俺が押さえても……グェエッ!?」




わぁあ……。



長谷川さんが碇さんの襟首を掴んで、首が絞まるのも構わず連れて行きます。




喜田川さんは?



喜田川さんは保健医さんと一緒に倒れた先生を助け起こしていて。




「柚乃ちゃん、あたしはあっちに」




手伝いに行きますね、と言おうとした時




ゾッ!!




「っっ!?」




全身の毛という毛が逆立ちました!!





これはっっ
























来ます!!

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